【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#62】「カレー&オリエンタルバル 桃の実 水道橋店」
東京・神田、神保町から水道橋へ続く「錦華通り」。この通りはカレー激戦区であり、名店がひしめき合う密集地帯としてマニアにも知られ、僕は“神保町カレーストリート”と呼んでいます。この通りのラスボス的に存在するのが、今回ご紹介する「カレー&オリエンタルバル 桃の実 水道橋店」です。
カレー&オリエンタルバル 桃の実 水道橋店の外観
最寄り駅は水道橋駅(JR・地下鉄ともに)ですが、住所は神田三崎町であり、大きくくくれば神田・神保町エリアに存在するお店です。元々は、本郷三丁目にある本店「桃の実」の姉妹店として誕生したこちらのお店。本店よりも、よりカレーライスに注力したお店となっています。
メニューは、ランチタイムはカレーライス、夜はスパイス系おつまみとカレーライスのバルというスタイル。特にランチタイムは、カレーセットがおすすめです。
「チキンカレーセット」
「チキンカレーセット」1,000円は、お店の看板メニュー。チキンカレーはマスタードシードが印象的で、ココナッツを隠し味に使った南インドスタイルをベースとしながらも、日本のお米に合うように様々な工夫のなされた絶品オリジナルカレー!
玉葱の火入れだけで5時間、全工程だと3日間もかけて作っているという手間暇かかりまくったカレーなのですが、その時間のかけ方にまったく無駄が無く、だからこそ個性ある美味しさになっている究極のチキンカレーなのです。単品でも頼めますが、セットにするとこれにダル(豆のカレー)とサブジ(野菜のスパイス炒め)、ピクルスがつき、これで1,000円は奇跡的ですよ!
チキンカレーだけ食べるとスパイシーなのですが、ダルはマイルドに仕上がっているので、辛さを抑えるのにも役立ちますし、混ぜればそこに第三のカレーが生まれ、奥深い味わいとなって最後まで楽しめます。
「マグレ鴨のスモーク」
夜にはおつまみで乾杯。そして〆にカレーがおすすめ。「マグレ鴨のスモーク」700円はマーマレードのドレッシングを使ったサラダ仕立てとなっており、爽やかな甘味のドレッシングが鴨の旨味を引き立て、前菜としても最高です。
「マトンカレー」
そして「マトンカレー」1,050円。僕がこちらのお店で最も好きなメニューなのですが、チキンカレーとは違ってシンプルに作られたカレーでありながら、肉の火入れに関してはやはり長時間かけられていて、骨付き肉をしっかり煮込んだ上で、食べやすいように骨を外してあるという手の込みよう。愛を感じますね。
店主さんがカレーライスを愛しているからこそ、ここまで手が込んでいるのでしょう。これを毎日作っているとは本当に頭が下がりますし、この美味しさでこの値段というのは足を向けて寝られないレベルです。
神保町エリアはカレーの名店が多いことで知られていますが、その中でも僕がトップクラスに好きなお店が桃の実。老舗の多い神保町エリアの中では若いお店ですが、令和の神保町カレーを牽引する存在といえる名店ですよ。
※価格はすべて税込