ユニークな銘菓が多いことで人気の名古屋。それらを堪能するなら、駅直結でアクセス至便なジェイアール名古屋タカシマヤへの立ち寄りがおすすめ。和菓子から洋菓子まで、名古屋を代表する銘菓が勢揃い。そこで、取材班が目を付けたマストバイ&イートを、前編&後編にわけてご紹介! 後編となる今回は、2大パティスリーの甘い誘惑をお届け。

 

>気鋭の名店が放つ、懐かしくて新しい和菓子をたくさん! 前編はこちら

1. 喫茶店文化が根付いた名古屋ならではの「カフェ タナカ」

いまや、全国的にも知られる女性パティシエの、地元への思いがギュッと詰まった名古屋らしさあふれるフランス菓子を手みやげにいかが。

西尾産の抹茶の苦味をほどよく利かせた抹茶フィナンシェ

名古屋フィナンシェ黄金箱(1箱/八丁味噌×2・西尾抹茶×2個)1,242円(税込)

 

喫茶店王国・名古屋で、1963年に創業した自家焙煎珈琲専門店「タナカコーヒー」。そこで生まれ育った田中千尋さんが、“父のコーヒーに合うフランス菓子を作りたい”と渡仏。修業を積んで帰国し、自らの菓子を携えて生まれ変わったのが、「カフェ タナカ」だ。本場フランスそのままではなく、喫茶店らしさ、名古屋らしさを大切に、独自のセンスを盛り込んだフランス菓子が特徴的。焼き菓子のフィナンシェにも、愛知・西尾の抹茶や、岡崎の八丁味噌など、地元の素材を取り入れている。

岡崎特産の八丁味噌が、濃厚なコクと香りが独特な風味を醸し出す。

名古屋喫茶のモーニングメニューがロールケーキに!

ナゴヤロール(1本)1,512円(税込)

 

名古屋の喫茶店で生まれ育った田中シェフにとっては、慣れ親しんだ組み合わせ!? 名古屋喫茶のモーニングメニュー、小倉トーストとコーヒーから発想を得たロールケーキ。「カフェ タナカ」の自家焙煎コーヒーを使ったカフェ風味の生地で、軽いバタークリームと小倉あん、渋皮栗を巻き込んであり、口にすると、なるほど!と納得。小倉あんが生み出す和の味わいと、ラム酒の洋の風味が同時に楽しめる。

2. 世界で活躍する中部の雄、シェ・シバタ

新幹線まですぐだから、持ち運びも安心。お菓子好きなら知っておきたい、世界で知られる名パティシエの生ケーキ、車内でいかがですか。

端正な姿に見惚れてしまう。10段の層が奏でるハーモニー

デリス・オ・マッチャ/594円(税込)

 

本店は岐阜県の多治見市。東京には店舗を持たず、中部からアジアへ、グローバルな展開をしている日本を代表する柴田武シェフのパティスリー。将来の日本のパティシエたちのために、世界に挑む姿を見せていきたいと、香港、上海、タイなど、アジア圏で展開する店舗は10以上にのぼる。柴田シェフのケーキは、とにかく端正で、グラッサージュ(コーティング)の美しさもひと際。味だけでなく、こうした仕事の美しさも技術の証。愛知・西尾産の抹茶がテクスチャーをかえて何層にも重なったデリス・オ・マッチャもそのひとつ。酔いそうなほど濃厚に香る抹茶と合わせたのは、抹茶に負けず劣らず、オレンジの風味が濃厚なマンダリンオレンジ。

フランスの発酵バターとゲランドの塩を使った、スペシャルなエクレア

エクレール・オ・ブール・サレ/454円(税込)

 

柴田シェフが大切に作り続けているのが、フランスではどこのパティスリーにもあるエクレア。焼いたシュー生地の底を上にして、キャラメルフォンダンのグラッサージュをかけたエクレール・オ・キャラメルがスペシャリテ。そこにフランスの発酵バターとゲランドの塩をのせたのがこれ。バターがこんなふうに飾れるのも、トップが平たい柴田流だからこそ。バターで生まれる味の変化がとびきり楽しい。

 

取材・文:齋藤優子

写真:山田英博