【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#46】「ナイルレストラン」
日本最古のインド料理専門店とは、いったいどこかご存じでしょうか?
答えは東銀座にある「ナイルレストラン」です。「新宿中村屋」も古くからインド式のカレーを提供していますが、インド料理専門店となるとナイルレストランが初。今年で何と創業70周年を迎える老舗です。
「ナイルレストラン」外観
21世紀に入り、インド料理店も様々なスタイルのお店が増えました。北、南、さらにはもっと細かい地域を追究した、本格的な現地の味をいただけるお店もあります。
ナイルレストランはどうかというと、まだインドのスパイスも簡単に入ってこなかった時代から存在するお店ですから、日本における古き良きインド料理といえるような味がベースとなっています。その感覚は残したまま、現代的で本格的な現地の味そのままのメニューもいただくこともでき、様々な楽しみ方ができるお店といえるでしょう。
名物「ムルギランチ」
名物メニューは「ムルギランチ」1,500円。店員さんから物凄い勢いでこれをすすめられますが、初訪問の方はこれで間違いありません。骨付きチキン、スパイスで味付けしたマッシュポテト、キャベツ、ご飯、そしてカレーソースが一皿にのったワンプレートメニュー。ランチという名前ですが昼でも夜でもいただけます。
インド人店員さんが「マジェテ食ベテ!」と言いながらチキンの骨を取り、そして混ぜてくれるのを見るのもまた楽しいひと時。程良くスパイシーでありながらまろやかさもあり、肉と野菜の美味しさをスパイスが引き立てていて、食べる人の年齢も時代も問わない美味しさであり、カレー好きなら一度は食べておかないとならないマストメニューといっても過言ではありません。
「チキンマサラ」
他のメニューも美味しいので色々食べたい時には複数人で行くのが良いでしょう。「チキンマサラ」1,450円は辛口でセミドライタイプの本格的なインドカレー。シンプルかつ力強く、多層的に重なるスパイス感が鶏肉の旨味を立体的に立ち上げ、美味しさの体積を広げています。
「海老カレーライス」
爽やかな「海老カレーライス」1,400円と合わせて食べると、軽快なカレーと重厚なカレーの対比で楽しさも増しますし、混ぜて食べればその美味しさも多角的に広がっていきます。
時代を問わない美味しさ、古き良き美味しさ、そして現代的な美味しさまで、様々な美味しさが味わえる文化遺産的名店。僕自身、10代の頃から今に至るまで通い続けているお店なのですが、どの年齢の時に食べても美味しいと感じるのは凄いことです。
愛されて創業70周年
人気店のまま70年続いているのには、確かな理由があるのです。
※価格はすべて税込