〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

幕末カリー(東京・神泉)

上海出身のグラフィックデザイナーHan Gao(ハン ガオ)氏が手がけた暖簾が目印 出典:yum.gohan__さん

2025年10月10日、神泉駅北口から徒歩約3分のところに、スープカレー店「幕末カリー」が代々木上原から移転オープンしました。週2日の間借り営業だった前店から通われているファンの方は、歓喜されているのではないでしょうか。

運営を行う株式会社ALL FARMは、千葉県佐倉市の自社農園にて無農薬で育てた日本古来の在来種野菜、加工商品の販売や、系列店のオーガニックレストラン「WE ARE THE FARM」を展開している企業です。

特注品の土鍋でじっくり煮込む 写真:お店から

新業態のメニューを考案する際、辿り着いたのが植物性食材のみを使用したスープカレーだったそう。旬の採れたて野菜と、素材のうまみがたっぷり溶け込んだスープは、一口食べるごとに野菜のおいしさに気付かせてくれます。

濃厚なうまみを感じられるスープ 写真:お店から

カレーのメニューは2種類。スープカレーの「幕末」(2,000円)は、大量の野菜やきのこ、昆布から1日かけて出汁をとり、うまみを凝縮。トッピングは、季節ごとの取れたて野菜10〜12種をそれぞれにあった調理を施して盛り付けています。

薬膳カレー「九頭龍」 写真:お店から

代謝・巡り・整えをテーマに高麗人参やチャーガ、クコなど10種の和漢ハーブとパワーフードを煮込んだ「九頭龍」(3,500円)。体を芯から温めながら疲れを癒やしたり、免疫力の向上やエイジングケアだったり。食べれば食べるほど、美しく健康になれそうな薬膳カレーです。

店内では土鍋の展示販売も 出典:kagokagoさん

壁一面に設けられたギャラリースペースには、特注の土鍋を展示。作り手の思いがこもった雰囲気のある作品が飾られています。お気に入りが見つかれば、購入することも。

座席は、ライブ感のあるオープンキッチンを囲むカウンター14席とテーブル(4名まで)1卓があります。腕を振るう店長の鈴木諒士氏は、神奈川のラーメン店を経て「WE ARE THE FARM」へ。代表の古森啓介氏が自ら店に立っていた住所非公開、完全紹介制のレストラン「WATF secret farm」にてスープと野菜の調理を担当していました。

調理シーンを眺められるオープンキッチン  出典:kagokagoさん

古い価値観が大きく変わり、新しい文化が生まれた幕末時代のように、食を通じて本当に価値のあるもの、本当の豊かさを探求し、新たな食の未来・文化を創造していきたいという思いを込めて名付けられたスープカレー店。入り口の暖簾にも「変化」と「余白」をテーマにした象徴的なロゴが描かれています。

時間をかけて濃厚なうまみを抽出したスープカレーは、ヴィーガンやベジタリアンはもちろん、それ以外の方も満足できる味わい。気になる方はぜひ、訪れてみてくださいね。

食べログレビュアーのコメント

直火で煮込んだスープカレーは最後まで熱いまま食べられる 出典:kagokagoさん

『ランチに注文したのはスープカレー 幕末(2,000円)。
初回なのでスタンダード・2辛(中辛)で注文。
火に直接かけた石鍋で作っているからこそのグツグツ感。
素揚げを中心としたたっぷり野菜たちの充実っぷり。
ブロッコリー、えのき、蓮根、ズッキーニ、舞茸、ししとう、おくら2種類、しめじ、茄子、人参、じゃがいも、うり、ごぼう…絶対なにか抜けてそう。
それくらい種類豊富で、しかもどれもが野菜の味しっかりな美味しさ。
食べごたえあります』(kagokagoさん)

オールバックGOGOGO
野菜の味わいはもちろん、食感も楽しい   出典:オールバックGOGOGOさん

『全ての食材が無添加食材で作られているオシャレなお店。
確かに本当に美味しい。
具材もちいさくではなく、やや食べ応えがある大きさで切られていて、食材そのものの味を感じられる。
今回はトマトベースがオススメで食べましたが違うのも食べたいと思わせるお店でした』(satoshi.jpさん)

※価格はすべて税込

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

文:斎藤亜希