前菜が楽しいイタリアンと、引かれるメニューのジェラート店

前菜から楽しいイタリアン

5月30日、浜松町で9月に開業するツインタワー南側「TOWER S」に先駆け、「GREEN WALK」エリアに路面店としてオープンしたのがイタリアン「Ortu」です。運営は渋谷「オステリアウララ」など、人気店を展開しながらオリジナリティにこだわる株式会社ダルマプロダクション。

こちらは前菜にフォーカスしていて、ショーケースに常時15~18種の総菜が並びます。まずはお任せ6~8種盛りと飲み物をオーダー。豊富できちんとおいしい小皿をつまみつつ、パスタやメインを選ぶのがいいでしょう。オープンキッチンでスタッフのコミュニケーション力も高く、メインにはオッソブーコがあったりもするので、イタリアン好きから初心者まで、誰でも楽しめるオステリア(大衆居酒屋)として、重宝されそうです。

お任せ前菜6種+生ハム・サラミ

人気店になりそうなジェラート

イタリアンジェラートでも注目店が誕生です。5月27日、 西永福にオープンした「GELATERIA VOLPE(ジェラテリアボルペ)」。

白砂糖、香料、着色料不使用ということで気になってインスタを見ていたら、新作として登場した「ラムバナナ」があまりにおいしそうで駆けつけました。濃厚なバナナと絶妙なラムの香りで、素晴らしい味。他にも「幻のカラマンダリンシャーベット」「シチリア島ブロンテ産ピスタチオ」「ピーナッツバター×ジャックダニエル」など、そそられるものだらけ。オープンして間もないのに、路地の小さな店内にどんどん人が訪れて早くも大人気の様相でした。テイクアウトは定番の4種と6種のセットがあります。

ラムバナナ

渋谷にはスタンディングフレンチと、女将のおばんざい店

スタンディングで気軽にフレンチを

6月29日、渋谷にスタンディングのフレンチ「C'est ouf(セウフ)」がグランドオープンしました。4月に同ビル1階にオープンした「Cherry Pick Hills」や「大人気(おとなげ)」「(アチュー)」で有名な砂田兄弟の新店です。

シェフはセルリアンタワー東急ホテルの「タワーズレストラン クーカーニョ」出身、29歳の熊谷友宏さん。メニューは12種程度ですが、ナッツや生ハムから、鮮魚のポワレ、パートブリックで包んだハンバーグまで、ニーズに応じて揃っているので多様な使い方ができそうです。経営陣も含め、若いスタッフたちが新しい形のフレンチを模索する姿には明るい未来を感じます。

ハンバーグのパートブリック包み

最近の流行? 女将がいるおばんさい店

5月30日、渋谷の百軒店には「小料理屋 でめきん」がオープンしました。ここ数年、なぜか流行している“女将がいるおばんざい店”です。路地裏から入ると路面店で、雑居ビル側から入ると2階という、坂道ならではの面白い立地。

女将の佐井ひとみさんと3人の女性スタッフという構成でした。お通し代は2,000円かかるのですが、その分、おばんざい5種はお代わり自由。最低限の単価はこれで確保できるので、なるほどなシステムです。ウリの生アジフライは半身、小・中・大と3種のサイズ。他の料理もハーフサイズにできるものが多数で、1人客でも安心して楽しめます。

おばんざい3種

話題の立ち食いそばと野菜が豊富な焼きパスタ

立ち食いそば界に期待の新店

4月19日、神保町に「立喰いそば梅市」がオープンしました。立ち食いそばも、密かにブームですね。

14時ごろにうかがったところ、狙っていたげそ揚げは売り切れ。その事態は想定していたので、第2希望に用意していた「冷やしラー油肉そば」を。冷たいからということもあるでしょうが、そのコシは最近オープンした立ち食いそばの中では随一。甘めの肉とニンニクチップがたっぷりの食べるラー油のバランスが良く、辛さよりうまみを感じました。ちなみに場所は大行列店「うどん 丸香」の向かいです。

※6月30日現在、一時的に休業しています。最新情報は店頭にてお確かめください

冷やしラー油肉そば

「焼きパスタ」専門店

5月14日、新宿御苑前にオープンした「ナポリタンジョワ」は焼きパスタ専門店なのですが、実は「ポトフ料理ジョワ」の5カ月限定の業態変更店。野菜を中心とした料理店というコンセプトはそのままに、夏場の季節に合わせて野菜+パスタという新機軸を打ち出したのです。

訪れた日にオーダーした「トマトナポリタン」にはなんと17種もの野菜が。大ぶりにカットされているので、野菜を食べているという充実感がたっぷりで、スパイスの利いた細麺のパスタとのバランスも良かったです。ベジタリアンにも対応しています。

トマトナポリタン

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

文・撮影/大木淳夫

※価格は税込です

教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。『東京最高のレストラン2026』が2025年12月に発売。同年10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。