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一般予約が可能になった人気レストランと、令和の正統派洋食店
シェフの移住で新しいスタイルに
東京のグルメシーンをけん引する一人である、米澤文雄シェフがサウジアラビアに移住というニュースは衝撃的でしたが、そのおかげで?紹介制だった西麻布のレストラン「No Code」が、6月12日から誰でも予約ができるようになりました。
新しいシェフは、米澤さんの右腕として活躍してきた31歳の久松暉典さん。そしてスタイルは「メキシカンフレンチ」に。12品ほどのおまかせコースですが、タコスは出ません。豊かな食文化を持ちながら、その魅力が日本では伝わりきっていないメキシコ料理をフレンチの技法で再構築し、輝かせています。ソースを見事に使った品々は、その手があったかと、唸るばかり。新しい発見を楽しんでみてください。

No Code
[東京] 乃木坂駅 906m / イノベーティブ、フレンチ、メキシコ料理
3.66 56人
¥20,000~¥29,999
月曜日、日曜日
東京都港区西麻布2-25-31 クオーレ西麻布 2F
理想のオムライスに出会える洋食店
6月1日、白金高輪にオープンした「marronnier(マロニエ)」は洋食レストランです。オーナーシェフの阿久津正輝さんは、中学生の頃にドラマ「ランチの女王」(2002年/フジテレビ系)を見て洋食店を目指すことを決め、「レストラン大宮」での修業時代には「チューボ-ですよ!」(1994~2016年/TBS系)の人気コーナー「未来の巨匠」に出演したこともあるという、夢を実現し続けているシェフ。
コンソメからデミグラスソース、パン、ジェラートまですべて手作りで、極めて正統派の洋食と出会えます。お昼にうかがったところ、私がオーダーした「磨宝卵のオムライス」、隣の席の方の「和牛のハンバーグ」、どちらもそのフォルム、ソースの美しさにほれぼれしました。シェフご夫妻の温かい接客と清潔な店内も気持ちよく、早速夜に予約。ワインと共に「ブルーチーズのグラタン」「栃木県産 ヤシオポークカツ」、そしてもちろんハンバーグを堪能。大満足のまま特製チキンカレーとグラッパで締めました。

洋食レストラン marronnier
[東京] 白金高輪駅 688m / 洋食
3.11 20人
¥10,000~¥14,999
¥3,000~¥3,999
-
東京都港区白金5-6-2 2F-B
麻布十番に誕生した注目のフレンチとハモンイベリコ専門店
これぞレストラン、なフレンチ
4月25日、麻布十番にフレンチの大物シェフが「La Maison Confortable」をオープンしました。1月に閉店した「ピエール・ガニェール 東京」のエグゼクティブ・シェフだった赤坂洋介さんの独立店です。グランメゾンで2つ星を保持し続けたシェフが、自由な発想のもとで繰り出す料理は、味はもちろん、美しい色彩や食材の組み合わせで、レストラン料理の楽しさを存分に味わわせてくれます。
清潔感のある白を基調とした店内は、ゆったりと寛げる15席。前店から共に働くスタッフも多く、料理の流れもとてもスムーズです。11,000円からのランチコースがあるのもうれしいですね(サービス料別)。

La Maison Confortable
[東京] 麻布十番駅 323m / フレンチ
3.07 11人
¥20,000~¥29,999
¥10,000~¥14,999
月曜日
東京都港区麻布十番3-7-4 Coms Azabujuban 4F
「La Maison Confortable」の紹介動画はこちら!
https://www.instagram.com/reel/DLJ_xeXBxru/?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
スペインの生ハムを心ゆくまで
5月27日、 麻布十番大通りの六本木寄りにオープンしたのは、スペイン料理「アトレヴィオ」です。ハモンイベリコにフォーカスしたお店で、運営はソルト・コンソーシアム株式会社。
お店一番のおすすめは生ハムの食べ比べセットで、3種のハモンイベリコを一度に試せて、味の違いを実感できます。他にも中がしっとりとしていて、上にハモンイベリコがのった円形のトルティージャである「Atrevío たまご焼き」や、バルセロナの名物ジャガイモ料理「パータタスブラバス」など、魅力的なメニューも。スペインをイメージした明るい店内は上品な活気があって、いかにも麻布十番らしいお店。モバイルオーダー全盛の中、会話をしながらメニューを選べるライブ感も楽しさを演出してくれました。

Atrevío
[東京] 麻布十番駅 357m / スペイン料理
3.08 29人
¥8,000~¥9,999
¥2,000~¥2,999
-
東京都港区元麻布3-10-1 ルミークスイート麻布十番 1F
一流シェフ、人気焼肉店、それぞれのグルメバーガー
フレンチシェフ渾身のバーガー
5月2日、「KOTARO Hasegawa DOWNTOWN CUISINE」で、新御徒町の佐竹商店街を一躍有名にした長谷川幸太郎シェフが、その少し先に「H (Ahsh) BURGER」をプレオープン(グランドオープンは7月3日予定)しました。
地元の小中学校の後輩という早坂貴司さんが店長で、奥様の那美さんがサービスを担当しています。研究と飲食経験の無い早坂さんの修業で1年半を要したとのことでしたが、フランス料理のトップシェフが本気で作ると、こんなにおいしいハンバーガーができるのかと感嘆しました。すべての具材、ソースにとても細やかな工夫がなされていて、口中で最高の一体感を味わえます。近所の人が続々と買いに訪れ、笑顔で会話を交わす光景はまさに下町の良さ。今後は月1でジビエなどを使った新作バーガーも登場予定とのことで、注目です。

「#ヒロキヤ」が作るA5和牛バーガー
5月31日、六本木では人気焼肉店「#ヒロキヤ」が「WAGYU BURGER HIROKIYA」をオープンです。11時から17時までの営業で、朝挽きした、つなぎなしのA5ランクの和牛をがっつり味わえるハンバーガー。
「H (Ahsh) BURGER」では玉ねぎをピクルス状にしていましたが、こちらはペースト状になるまで炒めて甘みを引き出しています。シグネチャーメニューである「THE HIROKIYA BURGER」は、たっぷり150gのパティとオニオンペースト、ガーリックマヨネーズのみというシンプルな構成。それだけに肉をひたすら味わう充足感を得られます。

WAGYU BURGER HIROKIYA
[東京] 六本木駅 340m / ハンバーガー、肉料理、アメリカ料理
3.09 166人
¥2,000~¥2,999
¥2,000~¥2,999
月曜日
東京都港区六本木5-16-5 インペリアル六本木1号館 1F
小伝馬町に実力派女性シェフの独立店が。門前仲町には「シンバ」出身シェフのカウンタービストロ
フランス料理好きにおすすめしたい店
5月16日、小伝馬町にオープンしたフレンチ「Cheval(シュヴァル)」も注目です。オーナーシェフは「ティエリー・マルクス銀座」でシェフだった小泉敦子さん。カウンター主体のワンオペ店で、なんといってもうれしいのはオールアラカルトということでしょう。
料理は13品ほどですが、フランスの郷土料理である「アリゴ」や、生まれ育った地元へのリスペクトを込めた「深川リゾット」など、注文したくなるものばかり。最初にオーダーした「ひとくちパテとチョリソー」で心を掴まれ、メインの「ビゴール豚のロースト」もさすがの火入れで抜群でした。いわゆるグルメエリアではありませんが、1人でも楽しめるので、フランス料理好きはぜひ訪れてみてください。

スパイスを生かしたカジュアルフレンチ
4月22日、 門前仲町にオープンしたフレンチ「Santépices(サンテピス)」のオーナーシェフは、大人気店「ビストロ・シンバ」でスーシェフを務めた沼田大貴さん。シンバ譲りのスパイスを生かした料理を提供しています。カウンター6席で、コースはおつまみメインの5,500円と食事メインの8,800円で、遅い時間にはアラカルトも。ナチュラルワインと共に、さまざまなシーンでカジュアルに楽しめます。
そして昼間は、奥様が浜松町で店長をしていたパニーニ店「ワインスタンド Kanpani(カンパーニ)」が復活。メニューを拝見したところ、具材を持参すると何でもパニーニにしてくれるというサービスもあり、気になって仕方ありません。ちなみに大福やギョーザなど、多彩な持ち込みがあるようです。
