【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#224】「スパイス処 らんか1/2」
大阪スリランカ料理を代表する名店「セイロンカリー」の姉妹店として、2025年3月20日、西九条駅近くに「スパイス処 らんか1/2」がオープンしました。

夜のみの営業で昼はオーナーの弟さんが営むサンドイッチ店となり、夜がオーナーであるお姉さんが営むスリランカ料理をベースとした居酒屋になります。

カウンター中心でテーブル席もあり、一人でもグループでも使えそう。

まず目を引いたのは「ハッピードリンクセット」1,000円。こちらは好きなドリンク2杯にスパイス肴セットがつくというサービスメニュー。

ドリンクはスリランカのココナッツ焼酎とも言われるアラックのコーラ割(単品600円)を。これを2杯飲んだだけでも1,000円を超えてしまうわけですが、スパイス肴セットとしてアスパラのテルダーラ、うずらのテルダーラ(テルダーラとはスリランカ料理で油炒めというような意味ですが、スパイスも使用しているものが多いです)、カダラ(ひよこ豆のスパイスあえ)の3種が出てきて驚いていると、さらにロティフライも。何と4種です。原価が心配になってしまうほどのサービスぶり。


これだけで満足してしまいそうですが他の料理もおいしいのでここで終わってしまってはもったいないですよ。

「和牛のクミン炒め」900円は、鉄板で野菜と共に熱々の状態で提供。写真右下の赤いものはルヌミリス(スリランカのスパイスペースト)。少しずつ混ぜながら食べるとさらにお酒が進みます。

続いて「スパイスカツオ」800円はカツオのたたきのスパイスアレンジ料理。スパイスを使用したさっぱりとしたタレにガーリックチップやパクチーを合わせており、こちらもお酒が進みます。

「ルヌミリスが合いますよ」と小皿を出してくれたのでつけてみると爽やかな辛味がおいしさをさらに引き上げました。
どちらもオーセンティックなスリランカ料理というよりは、日本の居酒屋料理をスリランカの感覚でアレンジしたもの。厨房で腕を振るうのもスリランカ人の名シェフ。他にありそうでないテイストです。

〆に「マグロのランプライス」980円を。カレーやおかずをパナナリーフで包んで蒸し上げたスリランカ料理。こちらはオーセンティックなおいしさで、セイロンカリーにもあるメニューですが、少し小さいサイズなのが居酒屋の〆としてちょうど良く、うれしいです。

今後もセイロンカリーとはまた違うスリランカアレンジの居酒屋料理を追加していきたいとのこと。大阪でもスパイス料理でお酒を飲めるお店が増えてきましたが、その中でも個性あるスタイルのお店だと言えます。
安くておいしくて個性のある新感覚スリランカ居酒屋。今後の展開も楽しみな新店舗です。
※価格はすべて税込