【カレーおじさん \(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2021年12月を振り返る

長引く緊急事態宣言で飲食店の営業がままならない時期が続いた2021年。やっと10月頃からは飲食店もほぼ通常通りに近づいてきて、お店にも活気が戻りつつあります。しかしまだまだ油断のならないご時世であり、飲食店で働く方に聞くとやはり「コロナ前に比べるとまだまだ」という意見が多いのが現状です。いつ何がどうなるかわからないご時世だからこそ、感染対策に気を付けながらも、気を付けて何もしないのではなく、気を付けつつどう動くかを考え、実行していく時期だと感じています。飲食店に食べに行かないとお店は潰れてしまいますから。というわけで12月にも色々なお店をご紹介しました。

大阪代表の中華カレー店が移転してパワーアップ。東京のみならず福岡にも広がるカレーハンバーガーの名店。2022年東京のカレー界を牽引していきそうな新スリランカ料理店。そして2021年10月に2つの名店が統合して激戦区神保町に移転した新たな名店。以上4店舗。2022年は飲食業界にとって喜ばしい年であるよう祈りつつ。今年もご愛読ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!

【第1週のカレーとスパイス】中華、カレーのみならず、ジンギスカンも絶品! 大阪の超人気店が移転オープン「大衆中遊華食堂 八戒」

カレーのジャンルも様々なものがあります。昨今盛り上がっているスパイスカレーに対しては、その名前について異を唱える方も少なからずいますが、個人的にはスパイスカレーによってカレーの自由度が上がったとも感じています。

そんなスパイスカレーの聖地と言えば大阪。その大阪において中華料理店でありながらカレーが評判となり、大阪を代表する人気店となった「大衆中遊華食堂 八戒」が、河内永和駅の近くに移転しました。

以前の店舗より圧倒的に駅に近くなり、お店も綺麗に、そして広くなりました。既に大人気のお店は満席状態。その後もひっきりなしにお客さんが訪れ、入れない方もいるくらいだったので、夜は予約した方が良いでしょう。

こちらの魅力は、カレーはもちろんなのですが、中華料理自体がとてもおいしいということ。メニューも多種多様で何を頼めば良いのか迷ってしまうほどなのですが、やはりここはスパイスを使った創作中華料理にしましょう。

「ふわっふわ卵のSpiceチキン南蛮風」

「ふわっふわ卵のSpiceチキン南蛮風」1,300円は、天津飯のアタマのような中華オムレツの上に鶏の唐揚げ、それに甘酸っぱさにスパイス感を加えたタレがかかり、さらにタルタルソースまでかかっているという豪華な一品。味は強いのですがしょっぱすぎず、お酒も進むおいしさ。

「ドラゴンハイボール」

お酒を飲むなら「ドラゴンハイボール」500円がおすすめ。紹興酒の炭酸割です。これがこちらの料理にはとにかく合うのです。

中華もカレーも絶品なのですが、ここで忘れてはいけないのがジンギスカン。実はマスターの奥様が北海道出身で、だからこそ質の良い羊肉が手に入り、それを使ったジンギスカンですから専門店レベル、否、専門店の中でもおいしいお店のレベルのジンギスカンが食べられるのです。

「チャックロール、マトン、ショルダーの三種盛」

「チャックロール、マトン、ショルダーの三種盛」2,850円(※2人前以上でのオーダー)は、羊肉の悪い部分のクセを感じさせず、良い部分のうま味がしっかりと残ったもの。厚切りで食べ応えもあり、スパイス塩で食べてもタレで食べてもおいしい。

そしてこのスパイス塩もタレも、中華料理店ならではの良さと、スパイス料理店でもあるからこその良さがあり、ここじゃないと食べることができないジンギスカンなのです。

既に中華とジンギスカンでお腹いっぱいになったところですが、カレーも忘れてはいけません。最早看板メニューとなった「osamu式スパイスカリィ」。

麻婆豆腐を見事にスパイスカレーに仕立てた四川麻婆豆腐カリィ、ジンギスカンでもその品質の良さを感じるラムを使ったドライタイプのラムクミン炒めカリィ、そして月替わりの今月のカリィ。この日は東大阪ホルモンカリィでした。せっかくですので全部のせの「3種盛り」1,750円でいっちゃいましょう!

「3種盛り」

麻婆豆腐カリィの安心感。ラムの存在感。そしてホルモンがトロトロでプルプルの食感。中華カレーは最早カレーのジャンルのひとつに入ったと言っても過言ではない程に全国各地で見られるようになりましたが、その中でもトップクラスのおいしさです。

そもそも大阪において中華カレーの先頭を行くお店であることは間違いなく、つまりは全国の中華カレーの先達と言って差し支えないお店なのです。

「カレー炒飯」

スパイスカリィのみならず「カレー炒飯」900円や「スパイス皿うどん」1,200円などもあり、こちらも素晴らしいのですがすべて書いていてはこの記事が終わりませんから、是非食べに行ってご自分の舌で感じてください。

「スパイス皿うどん」

店主のオサムさんは心も身体も大きい素敵な方。周りにいる人を笑顔にさせるような人柄で、それが料理にも表れています。店内にいたお客さんも店員さんも、全員が笑顔でしたから。中華で満足、ジンギスカンで満足、カレーで満足。一度行くだけで三つの名店に行ったような満足感を得られる、素晴らしいお店です。

大阪のみならず東京などでイベント出店することもありますが、やはりお店で食べてこそ。満足感がまるで違います。是非とも思いっきりお腹を空かせて行ってください。

【第2週のカレーとスパイス】東京&福岡でも食べられる! カレーマニアが推薦するカレーハンバーガーのおいしいお店「ハングリーヘブン」


毎日カレーばかり食べていると「他のものを食べたくならないの?」と聞かれることが多いです。ラーメンやハンバーガー、その他色々とこの世界にはカレー以外のおいしいものがたくさんあること、当然知っています。しかしどうせラーメンやハンバーガーを食べるなら、カレー味のものが僕にとっては望ましいのです。そんな僕のお気に入りの、カレーバーガーが充実したお店を今回はご紹介しましょう。上板橋に本店を構え、都内各地のみならず福岡にもお店を展開している「ハングリーヘブン」です。

各地にお店がありますが、カレーバーガーはメニューにある店舗とない店舗があるので要注意。上板橋本店がカレーバーガーの種類が最も多いです。

色々とある中で僕の一番のお気に入りは「インディアカリースパイシーキーマ」1,540円。

インディアカリースパイシーキーマ」

ハンバーガーにカレーソース、チリビーンズにハラペーニョが加わってスパイス感とカレー感を増していて食べ応えがありまくる逸品。見てくださいこの標高! とてつもなく幸せな高さです。あごが外れそうになりながら頬張れば夢のようなおいしさ。足し算のハンバーガーでありながら不思議としつこさが無く、最後まで飽きずもたれず、おいしく食べられるカレーバーガーなのです。

プラス300円でコールスローセットに

実はこちらのお店、同じく上板橋にある焼肉専門店「焼肉 ギュービッグ」を運営する会社が手掛けているということで、肉質が良いというのもあるのでしょう。カレーバーガー以外にもスパイスを使ったバーガーがあります。ちょうど12月ということで「クリスマスバーガー」1,320円がクリスマスまでの期間限定でメニューに加わっています。

「クリスマスバーガー ポテトセット」

たっぷりのクレソンの緑とピンクペッパーの赤がクリスマスリースのよう。これにクリームチーズソースとパルメザンチーズが雪を思わせ、生のブラックペッパーが利いていて、見た目のみならず味の完成度も高いものとなっていました。この生のブラックペッパーのフレッシュ感は是非とも味わってほしいおいしさです。

追加料金でポテトやサラダなどとドリンクを合わせたセットにもでき、選び方は無限。カレーソースのトッピングもできるので、実質すべてのバーガーをカレー味に変更できるというのがまた素晴らしいところです。

業平タワービュー通り店の「インディアカリーベーコンエッグチーズバーガー」

ちなみにお店イチオシのカレーバーガーは「インディアカリーベーコンエッグチーズバーガー」、通称HIBEC(ハイベック)。ハングリーヘブン、インディアカリー、ベーコン、エッグ、チーズのそれぞれ頭文字を取ってハイベック。こちらは、上板橋店はもちろん、目黒店、業平タワービュー通り店、福岡今泉店でもレギュラーメニューに加わっています(価格は店舗により異なります)。

こちらは王道のグルメバーガーのカレー味といったイメージ。スパイシーキーマの方がカレー感とスパイス感が強いので、あとは好みで選ぶのが良いでしょう。僕としては上板橋店が一番のお気に入りなのですが、それぞれ皆さんの行きやすい店舗でゴージャスなカレーバーガー楽しんでいただきたいです。上記以外にも店舗はあるのですが、そちらにはカレーメニューは基本的に無いとのことなのでご注意ください。

カレーバーガーがメニューにあるお店はハングリーヘブン以外にも少なからずありますし、最近ではカレーのお店がカレーバーガーを限定メニューで出したりすることも増えてきました。カレーとハンバーガー、意外と相性が良いのですよ。そんな中でも、ハングリーヘブンはレギュラーメニューで安定感あるおいしさのカレーバーガーを食べることができるので、定期的に通っています。たまにはカロリーを気にせず、思いっきり食べてみると幸せな気持ちになれますよ!