目次
【第3週のカレーとスパイス】話題店になること間違いなし。注目のスリランカ料理店が年末に駆け込みオープン!「HOPPERS」
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/04E77306-04DF-4A74-AD12-9F0FF3921BF7-7424-000003D6321C937F.jpg)
日本橋・兜町。古くは日本を代表する金融街として知られた街ですが、現在は再開発が進んで新たな魅力を持った街に生まれ変わろうとしています。そんな兜町の新たなランドマークと言えるKABUTO ONEに、注目の新店舗「HOPPERS」が12月6日に開店しました。こちらは古くからのカレー好きなら誰もが知る名店、押上「スパイスカフェ」が手がけるスリランカ料理店。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/5C19FF80-9FCB-475F-A75F-0D28A172A08B-7424-000003D6323E01B2.jpg)
ランチタイムはスリランカ式の副菜がたっぷりのったワンプレートのライス&カリーを、ディナータイムはモダンスリランカ料理のコースをいただけるお店。夜に予約して行こうと思ったら既に大人気で希望日に予約が取れず、ランチタイムに行ってきました。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/9B54CD02-11A9-43DF-811B-7DC140D426EA-7424-000003D63267E530.jpg)
お昼のメニューは「スリランカ定食ライス&カリー」1,650円のみ。カレーをその日のメニューから1種セレクト。この日は9品の副菜がのる豪華版。追加料金500円でさらなるカレーを増やすことも可能です。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/677A044B-4705-4219-AB28-2088A050A2A5-7424-000003D631B2D95D.jpg)
まず最初にホットのカルダモンウォーターが出てきました。カルダモンの華やかな香りがこの後に出てくる料理の期待感を煽ります。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/A7BF48D7-F038-4CA8-9CAD-75DC81CDF200-7424-000003D631D54D74.jpg)
プレートが配膳されてみれば実に色鮮やか! どこから食べようか悩みながら、とりあえずチキンカレーを食べてみればスリランカのミックススパイスであるツナパハが利いたスモーキーな香り高い逸品。骨付きだからこそ鶏肉のうま味がしっかりと出ていて、スリランカ現地の平均と比べると辛さは控えめ。とは言え黒板メニューに辛口カレーとあるように、一般的な日本人の味覚からすると辛めな仕上がりでご飯がすすみまくるおいしさです。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/42616884-B0BE-4812-820F-B73148CADBA7-7424-000003D63189E345.jpg)
そのご飯はあえての日本米。つやつやのご飯の周りを彩る副菜が実に豪華。スリランカのワンプレートには欠かせないパリップ(豆のカレー)はモルジブフィッシュのだしがよく出ていて、これ単品でも主役を張れるくらいの存在感でありながら、脇役にまわれば見事に周りを引き立てる、いぶし銀の名役者のようなカレー。他にカブのカレーやサワラのテルダーラ(油炒め)、ナスのモージュ(酸味のある和え物)やポルサンボル(ココナッツスパイスふりかけ)、さらにはイワシの丸干しと、日本人の味覚にしっかりと合うものをしっかりとチョイスしている印象です。
日本人向けにローカライズして味を変えているのではなく、日本人シェフのフィルターを通して、日本人の好みに合う、本格的で正統派のスリランカ料理を提供している姿勢にグッときました。辛さや食材は日本人向けに。しかし味付けやスパイス感、食べたときの感覚は完全にスリランカ。これを狙って完璧に体現できる素晴らしさ。流石スパイスカフェです。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/70BE81B2-9DD1-45A6-B387-4F393C476D7B-7424-000003D6314BDD27.jpg)
ブリのカレーはスリランカ料理のキリマール的で、ココナッツミルクのまろやかさが青魚のクセを中和してうま味を引き立てる逸品。他のカレーもすべて食べたくなってしまいます。カレーや副菜とご飯を混ぜながら食べていくと、いつしか考えることも忘れて夢中になって平らげていました。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/9DF45F30-5549-4F77-B9B4-4E1438043FDC-7424-000003D631F9DE6E.jpg)
余韻に浸るために「小さなデザート+ティ」350円も注文。この日のデザートはキャラメルムースのキトゥルハニーがけ。キトゥルハニーとはスリランカでよく使われる椰子蜜です。お茶はディンブラ。ふくよかな香りと紅茶らしい良い意味での渋みが、軽やかな仕上がりのデザートと相性抜群でした。
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/12/6094E0E1-B11C-4603-BE22-2AFC24C15C9D-7424-000003D632894E21.jpg)
ワンプレートとデザートでこれだけ満足感を得られるのであれば、ディナーコースは一体どうなってしまうのか。再訪する楽しみができました。年末の開店ですが、2022年の東京カレー界を騒がせる存在となること間違いなし。スリランカ料理好きはもちろん、スリランカ料理を食べたことのない人や、むしろ苦手だと思っている人にこそ食べて欲しい料理の数々でした。要チェックです!