【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#223】「ルシ インドビリヤニ 神保町店」

2025年4月14日、神保町にオープンした「ルシ インドビリヤニ 神保町店」

神奈川・十日市場でスタートし、この地域としては珍しい南インド料理店でありながらそのレベルの高さで常連が増え、知る人ぞ知る隠れた名店的立ち位置となった「ルシ インドビリヤニ」。その後、蒲田にも店舗を増やしこちらも好調となり知名度を上げましたが、2025年4月14日「ルシ インドビリヤニ 神保町店」が開店。カレー激戦区・神保町の交差点という好立地で、神保町のカレーをさらに盛り上げる存在となりそうな気配です。

広い店内

地下にあるお店はかなりの広さで内装もシック。一人のランチ利用も、夜に宴会などでグループ利用することもできそう。

「南インドミールス」

まずはランチタイムに「南インドミールス」1,400円を。ミールスはノンベジかベジか選べる形でメニューに載るお店も多い中、こちらはミールス自体はこれ一つ。カレーとおかずのセレクトによって、ノンベジかベジかを選べる仕様となっています。

チキンドライとマラバールプローン

今回はノンベジ気分だったので選べるカレーはマラバールプローン、選べるおかずはチキンドライを選択。

デフォルトのおかずとしては豆カレー、サンバル、ラッサム、カード(無糖の自家製ヨーグルト)、ピックル、アッパラム(南インドの豆せんべい)、プーリ(南インドの揚げパン)にインディカ米のライスという王道のミールススタイルです。

色々混ぜて食べることで多層的なおいしさに

マラバールプローンはココナッツの甘みとスパイスの香りのバランスが良く、海老のうまみも加わって満足度の高いカレー。チキンドライは衣をつけて揚げた形。定番アイテムもそれぞれオーセンティックなテイストで、色々と混ぜて食べると変化も楽しめるという、これぞ南インド料理という仕上がりです。

「ベジキリパロタ」

夜はアラカルトでさまざまな南インド料理を楽しめるのですが、その中にキリパロタを見つけました。キリパロタとは南インドのパロタというデニッシュのようなパンでカレーを挟み、それをバナナリーフで包んで蒸し上げた手の込んだ料理。各地に増えた南インド料理店でもなかなか見かけないメニューです。ベジとノンベジがあったので「ベジキリパロタ」2,000円を。

具材たっぷりでボリューム満点!

にんじん、いんげん、パニール(インドのチーズ)などが入った南インドスタイルの野菜カレーを、挟んだというよりも混ぜ合わせたという表現の方が近い印象。バナナリーフの香りと共に渾然一体となったスタイルで、かなりのボリューム。野菜だけでも十分な満足感を得られます。

「マトンペッパーフライ」

肉好きな方には「マトンペッパーフライ」1,350円がおすすめ。骨付きマトンをブラックペッパーやカシアなどのスパイス、そしてたっぷりのカレーリーフと共に炒めた料理。肉肉しいおいしさであり、添えられた生野菜と一緒に食べると爽やかになって良いです。

南インド料理は野菜も多く北インド料理と比べると油分も少なくヘルシーなので、健康志向の方にぴったりだと常々感じています。神保町は昔からカレー激戦区であり、昔ながらの日式カレーや欧風カレーの人気店が多く、本格的な南インド料理のお店はこの界隈においては少数派なのですが、新たに実力店が中心部に登場したことによってその流れも少しずつ変わっていくかもしれません。

そのような意味でも要注目の新店舗だと言えるでしょう。

※価格はすべて税込

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文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部

撮影:カレーおじさん