
昼から“おいしい”はしご酒! vol.6 三軒茶屋
酒場にも精通し、音楽界の食通としても知られる“グルメ番長”小宮山雄飛さんが教える、昼からお酒を楽しめる店を紹介する連載。まだ明るい時間から飲みはじめ、ランチやおいしいアテを食するのは至福のひととき。一軒だけにとどまらず、また一軒とついはしご酒をしたくなる名店を、編集部おすすめの店、食べログでの人気店とともに3軒教えます。連載第6回は、魅力的な飲食店が多い三軒茶屋で昼から酔いしれます。
教えてくれる人

小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。音楽界のグルメ番長の異名を持つ。特にカレー好きとして知られ、著書に「カレー粉・スパイスではじめる 旨い! 家カレー」(朝日新聞出版)、「簡単!ヘルシー!まいにちカレー」(主婦と生活社)などがある。2018年に日本初のレモンライス専門店「Lemon Rice TOKYO」を渋谷にオープン(現在はEC、イベント出店限定)。渋谷区初のCEO(chief eat officer)を務める。
【小宮山さんおすすめの店】玄そば 東風

今回、小宮山さんが紹介する店は、三軒茶屋にある知る人ぞ知る手打ちそば店。いわゆるメインの飲み屋エリアの賑やかで雑多な中心から少し離れた住宅街にあり、大人がゆっくりと過ごせる雰囲気も魅力。パーキングも1台完備されアクセスもいい。趣味が高じてそば作りにハマってしまった小宮山さんが推す名店で、昼飲みがスタート!
3代目主人が営む、モダンな空間でいただく老舗のそばとは?

そばにはこだわりが強い小宮山さんが、休みの日にちょっと昼飲みしたくて見つけたこちらのお店は、1951年創業の老舗そば屋。創業時は「増田屋」として近所に愛される店だったが、現・主人である3代目の平澤秀幸さんが、脱サラ後に亀有「吟八亭やざ和」で修業しつつ家業を継ぎ、2005年「玄そば 東風」として新たにスタートさせた。

産地農家から厳選したそばの実を、一年分地下の貯蔵庫に保管し、使う分を脱皮して製粉し、すべての工程を主人が手掛ける本格的な“玄そば”からの自家製粉のそばが味わえるとあり、人気を博している。

「駅から少し離れているけれど、近隣の方たちやハイクラスな大人たちで賑わう客層がよく、モダンでシックな雰囲気が心地よい素敵なお店。ある意味三茶っぽくなくて落ち着いている、しっとり昼飲みに最適です」と小宮山さん。


まずビールとともに頼みたい、うるめ、豆腐よう、板わさの盛り合わせ。ちょうどいい量と最高の味わいに、酒が進まないわけがない。