【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#214】「EVEREST KHAJA GHAR」(エベレストカジャガル)
昨年後半から続々とネパール料理の新名店候補が誕生している大久保エリアに、また新たな店が誕生しました。
正確に言うと、こちらは元々知る人ぞ知る隠れた名店だった「チヤガル」がオーナーチェンジによりパワーアップして生まれ変わった形。2025年1月24日に、チヤガルがあったその場所でスタートした「EVEREST KHAJA GHAR」です。

店内はそのままですが、外の看板は変わりました。またメニューも変わって料理が増えましたが、一番大事なシェフは変わっていないのでファンも安心です。

以前は店名の通りチヤ(ネパールミルクティー)をメインに軽食が少しあるというお店だったのですが、新しくなってからはダルバートをはじめ、さまざまな料理を楽しめるようになりました。

まずは「モモ」600円と「スクティアムレート」1,000円を注文。「ネパールミルクティー」300円も忘れてはいけません。

モモはネパールの小籠包的な料理。ゴルベラコアチャールというソースにつけていただくのですが、このゴルベラコアチャールが他のお店と比べてスパイシーで実においしい。辛いだけでなく香り高いチリの存在感があり、モモ自体もレベルが高いのですが、それをさらにおいしく感じさせるものとなっていました。

スクティアムレートとは、ネパール料理のスクティ(干して乾燥させた肉)をオムレツにしたオリジナルメニュー。他のお店ではなかなか見かけない料理です。スクティ自体がおいしいのは前店舗から相変わらずなのですが、それがとろっとしたオムレツに包まれて食感の変化も楽しく、卵の水分を少し吸ったスクティが他に無い食感となっていてオンリーワンのおいしさに進化していました。

ネパールミルクティー、つまりチヤもしっかりした甘さが良く、入れ方が上手なのか他のお店と一線を画したレベルの高さです。

メインは今までは無かったダルバートを。「エブレスカジャガルカナセット」1,200円をマトンでオーダー。

ダルは豆本来の甘みを感じる仕上がりで、華やかさを感じます。このダルだけでも主役を張れるレベルの高さ。マトンカレーはオーセンティックなカシコマス。サラサラなスープ状のカレーには骨付きマトンならではのうまみが溶け込んでいます。他店だとワイルドなテイストが多いカシコマスですが、こちらは上品なおいしさとなっているのが素晴らしい。やはりシェフの実力の高さが感じられます。

サグ(青菜炒め)もタルカリ(カレー味の野菜のおかず)もアチャール(スパイス漬物)もご飯もすべてが高いレベルで、それに先述したゴルベラコアチャールも付いてくるのですからたまりません。
大久保エリアはネパール料理激戦区であり、僕としても既にお気に入りのお店も多いのですが、お気に入りだったお店がパワーアップしたということでお気に入り度合いも上がりました。小さなお店なのでまだ認知度も高くなく、今こそ行きどきですよ。
※価格はすべて税込
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撮影:カレーおじさん
文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部