名物鍋の「はまぐりのしゃぶしゃぶ」は“追いはまぐり”必至!

はまぐりの旬は一般的に春から初夏にかけてと言われる。産卵期を迎えるため、身が大きく膨らむのがその理由だが「一年を通しておいしく食べる」のが、桑名スタイル。黄金色の出汁がはられた鍋に地はまぐりを入れて楽しむハマしゃぶを、季節を問わずに堪能できるとはなんとも贅沢!

「ハマしゃぶ(1人前)」約150ℊで1,650円。「無限に食べたい!」と追いはまぐりを注文する人が続出。追加は80g750円

くつくつと音を立てる鍋からは香気が立ち上り、今か今かと待ち構えているとぱかっとはまぐりの口が開く。灰汁は旨みの一部でもあるので取り除きすぎないのがポイント。ふっくらとした身がのぞく貝を専用ばさみで持ち上げて口に運べば、貝汁があふれ出し、その濃厚なエキスは全世カイを虜にするほどの旨みに満ちている。

専用ばさみで持ち上げて熱々をはふはふと味わう。次々にはまぐりが口を開けるのも楽しく、場が盛り上がること間違いなし

はまぐりの出汁が染み出すスープを使った〆は必食!

さて、いよいよ大団円。はまぐりの旨みがたっぷりのスープで作る締めは、雑炊かラーメンから選ぶことができる。麺も捨てがたいが、おすすめは雑炊。貝汁を吸った米を卵でとじて食べれば、ひと口目から幸せのため息が漏れ、鍋が空になるのと反比例するように心は幸せな気分で満たされる。

ハマしゃぶの締めには雑炊かラーメンを。雑炊の場合は卵と三つ葉で幸福感マシマシ。テイクアウトの「蛤しゃぶしゃぶセット」400ℊ3,850円も用意しているので手土産にも良さそう

古くから縁起のいい食材とされるはまぐりは、新年の外食初めにもぴったり。

焼きはまぐりや天ぷら、しぐれ煮にハマしゃぶまで。心行くまで桑名産のハマグリを堪能すれば、貝好きでなくてもその魅力にカイ眼すること間違いなし。カイ運グルメとしても、早々に予約することをおすすめしたい。

オリジナルのおしぼりも茶目っ気たっぷりのデザイン。目でも舌でも思う存分、はまぐりワールドを楽しもう!

※価格はすべて税込

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文:小寺慶子、食べログマガジン編集部 撮影:片桐圭