【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#190】「東京華山椒®︎」
東京・中目黒でスタートし、巣鴨に移転した「tokyo花さんしょう」。以前本連載でも紹介したこちらのお店が、2024年8月4日、店名を「東京華山椒®︎」と変え、足立区関原に移転しました。最寄駅は梅島なのですが歩くと25分ほどかかる場所。しかしそれだけかけて行く価値のあるお店です。
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新しいお店は雰囲気のある内装。カウンター席ですが小上がりもあり、こちらは家族連れなどで要望があればちゃぶ台を出して使えるようにするそうです。待ち席も石畳に灯籠と、和を感じさせるスタイリッシュな店内が印象的。
メニューは時間帯によって変わり、朝は担々麺、昼は辣々麺。週末は夜営業もしています。僕のお気に入りは「CURRY辣々麺」1,200円で、これにローストポークをトッピングするのが大好きなのですが、今回は夜に行ったこともあり、おつまみ的に「ローストポーク 辛みの効いたレッドソース」1,000円からいただきました。
低温調理で仕上げたローストポーク。写真の手前のパクチーサイドが脂の多い部分、ネギサイドが赤身のしっとり仕上げた部分と、2つの部位を使い、ソースは味噌ベースでマスタード、ホワイトペッパーなどを使ったオリジナル。周りを囲む辣油も自家製です。
まずはそのまま食べ比べ、パクチーを巻いたりネギを巻いたりしてまた食べてもまだ量があるたっぷり感。一気に食べたいところでしたが、少し残してCURRY辣々麺と一緒に食べるとまた違う魅力を感じられます。
CURRY辣々麺は提供時に「手前の緑色のオイルの方から酸味を探しながら食べてください」という案内がありました。この緑色のオイルは何かと言うと、トスカーナ産のヴァージンオリーブオイル。案内があるからこそそれをイメージするとより味の深い部分まで感じられます。
スープは以前より牛のうまみが深くなり、上にのる野菜の味わいも変化。濃厚になった分、ほのかな酸味が程よく重さを消してくれて良いです。カレースパイスも程よい存在感で、香りですべてをつなぐような役割を果たしています。
そして途中から残しておいたローストポークをスープに投入すれば、ローストポーク自体のソースもあいまってよりスパイシーとなり、スパイスラバー的にも大満足の仕上がりとなりました。
内装、案内も含めてより五感で楽しめる料理となり、おいしさの立体感が増しました。どの駅からも遠い場所にありながら、既に店内は盛況で人気店となりつつある様子。行列店となる可能性も高い新たな名店候補。今のうちにチェックしておくことをおすすめします。
※価格はすべて税込