こちらも要チェック! 一口でリピート確定の4品

こだわりの味付けも魅力「黒毛和牛タン盛り合わせ

「黒毛和牛タン盛り合わせ」2,640円 レモンは一応添えてあるが、タンの旨みを際立てる味付けをしてあるので、レモンを搾らずそのままいただくのがおすすめ

田島健次商店から仕入れている希少な黒毛和牛のタンを、部位ごとの特徴にあわせた味付けで堪能できるのが「黒毛和牛タン盛り合わせ」。
タン元はサシの甘みを引き立てるよう塩のみ、ややあっさりした味わいで歯応えのあるタン中には味噌ダレ、旨みが強いタン下には辛めな塩とニンニク、コショウ、ネギを絡めてパンチのある味わいに。

タン元はよく焼くことでサクサクの食感に。タン下もよく焼いて旨みをアップ。タン中は軽くレア焼きでOK
 

小関さん

一皿で、タン元(塩)、タン中(タレ)、タン下(ジャンクな味つけ)を味わえます。肉だけでなく、味付けのこだわりも楽しみましょう。

あらゆる部位の旨みが凝縮!「黒毛和牛の煮込み

グツグツと煮立った状態で提供される「黒毛和牛の煮込み」1,078円

黒毛和牛のタンや皮付きのハラミ、ツラミ(頬肉)などの端材を、大根などの野菜とともにコチュジャンベースのスープで煮込んだ「黒毛和牛の煮込み」。
具材たっぷりで濃いめの味付けだけに、ご飯のお供としてオーダーする人が多いという。噛み締めるほどに広がる黒毛和牛の旨みを存分に楽しもう。

具材がゴロゴロ入った贅沢感も人気の秘密。生産者への感謝も込めて、あらゆる部位の端材まで無駄にすることなく使用している
 

小関さん

色々な和牛の部位を煮込んだスープは旨みが凝縮。〆前ではありますが、ここは白飯にも登場してもらいましょう。スターターとしてもおすすめできますが、私は中盤にご飯のお供としていただきます。

優しい味わいにハマる「テールだしのお粥

「テールだしのお粥」1,078円。アルミの小鍋で提供され、目の前でフタを開けてくれる

「テールだしのお粥」は、メニュー全般にボリューム感がある同店で、女性や子どもも食べやすいと人気上昇中の〆メニュー。
牛骨とテールをミックスした出汁は、優しい味わいながらコクがあり、ゼラチン質が溶け出したトロトロの食感。5時間ほど炊くことで骨から剥がれ、ホロホロの糸状になったテール肉もたっぷり入っていて、肉の旨みと風味をしっかり感じられる。

まずはそのままシンプルに食べたのち、付け合わせの韓国海苔をまぶし、ごま油を数滴たらせば、より香ばしい味わいに。まだ広く知られてはいないものの、小関さん同様、一度食べて気に入り、毎回オーダーする人が続出中だとか。

ごま油は数滴たらすだけで一気に風味がアップ
 

小関さん

焼肉屋の〆メニューでは珍しいお粥ですが、ワタクシは毎回〆でオーダーしています。「ホルモン コウ」さんは他にも人気の〆メニューがありますが、ワタクシはお粥一択です。お肉をたっぷり食べた後に何とも優しい味で〆られます。付属の韓国のりとごま油をたらして味変。最後までスプーンが止まりません。

たまごの風味豊かな麺が主役の「冷麺

「冷麺」1,078円。付け合わせのニラキムチはそのままつまんでも、冷麺にトッピングしても美味

もうひとつ〆メニューで注目したいのが「冷麺」。定番メニューながらひと味違う味わいで人気となっている。
澄んだスープは鶏、牛、豚からとる出汁に、みりんを加えたまろやかな味わい。そこに風味豊かでコシのある太めのたまご麺がよく絡み、満腹状態から食べ始めてもスルッと完食できてしまう。具材はきゅうりと白髪ネギにすりごまをかけるのみというシンプルさも「麺が主役の冷麺」としてベストなバランス。麺好きからも評価されそうな逸品だ。

焼肉好きにはライブ感を楽しめるカウンター席もおすすめ

コスパとアクセスの良さだけでなく、こだわりのサイドメニューやホスピタリティ、空間とさまざまな魅力で、2024年の「食べログ 焼肉 TOKYO 百名店」に初選出され、さらに注目度があがりそうな「ホルモン コウ」。
今後については「地域に溶け込んで、何十年と長くやっていけたら。そのためには、お客様を飽きさせない工夫を常にしながらも、肉の質や接客のレベルなど、基本のスタンスは変えることなく続けていくことが大事だと思っています」と徳山さん。

個室のオープンでさらに幅広いシーンに対応できるようになったので、ここぞという時にぜひ訪れてみてほしい。なお、平日はピークタイムを避ければ予約なしでもたいてい大丈夫だが、週末や個室の利用は数日前に予約して訪れるのがおすすめだ。

※価格はすべて税込

文:當間優子、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ