〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
蕎麦とみず(神奈川・逗子)
2024年8月2日、京急逗子・葉山駅南口から徒歩約3分のところに「蕎麦とみず」がオープンしました。
築80年の古民家をリノベーションした店構えは、和の趣にオリエンタルな要素を加えた風情あふれる空間です。和のテイストから離れた分野を得意とする設計士に依頼することで、店内の書院・床の間の演出や家具選びなど「純和風すぎないおもしろい空間に仕上がりました」と店主の曲渕氏。大通りに面していない住宅街を選んだのも「地元の人がゆっくり過ごせる店を作りたかったから」とのこと。
曲渕氏は鎌倉の名店から茅ヶ崎の名店まで、計10年修業し独立。こだわりは、機械打ちにはできない手打ちならではの味わい。石臼で粗めにひいたそば粉を細打ちで仕上げた手打ちそば(ざるそば1,000円〜)は、みずみずしい食感と喉越しのよさ、香り高いそばの風味を存分に味わえます。
そば前にぴったりの一品料理もラインアップ。中でもおすすめは、天ぷら(単品900円〜、盛り合わせ2,800円)と鴨焼(ハーフ900円〜)です。
天ぷらは揚げたてをカウンターから提供。鴨は放し飼いの環境のもと、安全な飼料で育てる養鴨農家から仕入れています。のびのびとノンストレスで育った鴨は肉質も極上です。
座席はカウンター7席とテーブル9席を用意しており、カウンター席の目の前は、オープンキッチン。ライブ感あふれる調理シーンを間近に臨みながら、料理ができるまでの時間も楽しめる特等席です。
床の間には、生け花による季節の設えも。古民家ならではの風合いと空間を活かしたディスプレイは、凛とした佇まいでありながら、穏やかな空気をまとって訪れる人を出迎えてくれます。
窓や欄間から自然光が差し込む明るい店内。センスが感じられるモダンさと、どこかホッとするような心地よさが混在する素敵な空間です。お近くの人はふらりと、遠方の方はおいしいおそば目当てに週末トリップを計画してみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『ざる蕎麦をいただきました。
蕎麦
暗褐色な中太で、黒星ちらほら。
冷やし、水切り適度。
切りムラ極少、端切れ僅か。端正な蕎麦です。
コシ中庸。
風味なかなかのレベル。
instaに夏新とありましたが正に。なしにろ香りが素晴らしい。
盛りは都内の大盛りレベル。
つゆ
江戸前の辛口、しかもフルボディ。
かえしガツっと深く濃い。
蕎麦湯で伸ばすと、その深み良く分かります。
セットもの無し。
蕎麦に天ぷら、厳選日本酒で真っ向勝負する超本格派。漢気ビンビン感じます。
こーいうお店に頑張ってほしい』(五井コエチアさん)
『今回はいつもと同様に天ざるをいただいた。
蕎麦は切りべら30程度の細打ちで綺麗に揃っている。
蕎麦粉は自家製粉の特徴を生かし、粗挽き粉を中心に使っている。
透明感のある麺線に甘皮部分の粒子が散りばめられた美しい見栄えだ。
難しい粉にも拘わらず、しっかりと繋がっていて技術の高さが伺える。
今回の玄蕎麦は群馬県の赤城産とのこと。真夏の現在を忘れさせるような香りと
穀物感の出た風味が素晴らしかった。
天ぷらは食材の良さもあるが揚げの技術が素晴らしく
特に海老の火入れは抜群だった。天ぷらの専門店レベルだろう。
新店ながら驚くほど早く情報が伝わっていて連日繁盛している様子だ。
実力のある店は自ずと客を引き寄せるのだろう。
次回訪れる時は予約は必須となりそうだ』(kuroたんさん)
※価格はすべて税込