田中さんイチオシのピザとは?
「Pizza marumo」のピッツァは、もっちりとした粉の風味の良さとサクッと軽やかな食感が特徴。その生地のおいしさを最大限に味わうなら、ベーシックなスタイルが一番だ。田中さんもお気に入りという「マルゲリータとマリナーラ ハーフ&ハーフ」は、2つのベーシックなピッツァを一度に味わえる最高の一枚だ。
ディナーのピッツァと同じ価格でミニサラダとドリンクが付く、平日のランチセットはとにかくお得。グリーンサラダにちょっとした前菜があしらわれたサラダもうれしい。ある日はベビーホタテのジェノベーゼ、あやめ雪かぶのアンチョビソテー、レンコンのアラビアータ、フィノッキオサラミなどが添えられていた。ランチなのに思わずワインを頼みたくなるラインアップだ。
田中さん
定番中の定番2種が1枚で。私はランチでいただくことが多いです。平日ランチにはサービスでサラダが付き、このサラダもまたおいしい。
前菜から変わり種ピザまで! メニューを全制覇したくなるラインアップ
ピッツァだけでなく、単品のメニューもどれも完成度が高く、レストランレベル。例えば低温調理で作られた自家製ロースハムと和牛サーロインのハムは、極薄切りで提供され、食べれば口どけが素晴らしい。トッピングに鰹節やごま、かいわれで和風のアクセントをつけているのも、日本の食材にこだわる本倉さんらしいアレンジだ。
ピッツァ窯で焼いた野菜はピッツェリアの定番。契約農家から届く季節の野菜を使っているが、ゴボウ、里芋、長芋、レンコン、椎茸や舞茸など、日本人にも馴染みの深い和の野菜をふんだんに取り入れているのが特徴的だ。ソースにはヨーグルトとアップルビネガーを使い、酸味のある中東のスパイス、スマックをパラリとふりかけていて、ここだけにしかない料理に昇華されている。
「ピッツァは一口目でインパクトがあるのではなく、1枚食べ終わった時の満足度を大切にしています」という本倉さん。生地の軽やかさもさることながら、そのバリエーションの楽しさも注目されている。「日本のうまみ」と名付けたピッツァは、出てきただけでビジュアルからびっくりさせられた。
サバの干物や鰹節、昆布、ねぎ、ごまなどをのせ、しょうゆで軽く風味をつけている。日本人ならどれもよく知っている食材だが、ピッツァとしてひとつにまとまると、意外にも初めて食べるような味わいに変化するのが新鮮だ。
田中さん
カジュアルな雰囲気もよく、店主の本倉さんもスタッフの皆さんもとても感じがいいです。あと、ひっそりと2人掛けの外のテラス席があり、そこは犬連れオッケーなんで重宝しています。
キッチン前のライブ感ある大理石のカウンターや落ち着いたテーブル席、奥に隠れた個室など、誰と行くか、どんな気分かでシチュエーションが選べるのもいいところ。
世界レベルのピッツァイオーロが作る、日本人ならではの個性豊かなピッツァは、またひとつ新しい扉を開いてくれるはずだ。
※価格はすべて税込