【噂の新店】「参宮橋 あさや」

参宮橋駅近くにうなぎを心ゆくまで楽しめる新店がオープン

このところ話題の新店がポツポツとできはじめている参宮橋。その駅からすぐの場所に、ひっそりとオープンしたのがうなぎをコースで食べさせる「参宮橋 あさや」だ。
一軒家を改装した店舗は民家そのままの外観、小さな門には手書きの店名を書いた紙が貼りつけられているのみ。そんなシークレットな佇まいだが、すでに知る人ぞ知る話題の注目店となりつつある。

線路沿いに立つ普通の民家が店舗

ドアを入ると、そこは高級店らしいスタイリッシュなデザイン。オープンキッチンを望むカウンターはゆったりとイスが配置され、満席にすることはめったにないという。窓の外は線路が見えるが、電車の音はそれほど気になることもなく、カーテンで仕切られているので落ち着いて食事ができる空間になっている。

暗めの照明で昼間でもゆっくり食事ができる

名店で経験を積んだ店主の異色の経歴

親しみやすい人柄の店主・荻原聖さん

店主の荻原聖(あきら)さんは栃木県出身で、実家は老舗のうなぎ店。「あさや」という屋号もその実家から受け継いだものだ。和食店や中華料理店などで修業を重ね、独立。今まで学んだ日本料理に加え中華の技法や食材への考え方は、自身の店を持って料理を作る上で大きな糧になっているという。

うなぎに対してのこだわりが止まらない!

うなぎだけでコースを作りたいというのが、荻原さんが独立する上で目標にしたこと。そこで調理に合わせて、各地の天然もの、優秀な国産ブランドうなぎを使い分けている。ことに、他の養殖うなぎとは一線を画すると気に入っているのが、静岡県大井川町で育てる共水うなぎだ。南アルプスの伏流水で育つこのうなぎは臭みがいっさいなく、天然うなぎに劣らない香りと身の甘やかな味わいが特徴的だ。

本日のうなぎは3種類を用意。浜名湖産、栃木の共水うなぎ、福井県の三方五湖で捕れた天然のうなぎを使用

「他の養殖うなぎと比べると、育てる日数が長いので身がしっかりとしまって旨みも十分にのっています。身がしまっている分、関東風の蒸し焼きにするのにぴったりのうなぎだと考えています」と話す。

生きたうなぎが目の前でさばかれる
手際よくさばく鮮やかな技術にも目を奪われる