全国から選りすぐった鶏肉を余すところなく楽しめるコースの内容をご紹介!

「串に打たない鶏焼肉」と聞けば、カットした肉をそのまま塩やタレで食べさせるスタイルを想像するが、そこはさすが、予約困難な焼肉店としてその名を馳せる「うし松」の姉妹店。全13品が登場するコース(15,400円)の中には部位によって塩、たれ、味噌の3種の鶏焼肉が含まれ、それらはすべてスタッフが卓上でベストな状態に焼き上げる。

右奥から時計回りに「ころころ焼き」「縛りつくね」「胸肉」。しっとりやわらかい胸肉はごま油とにんにくがふんわり香る塩ダレで。焼きはすべてスタッフが担当。

名物の縛りつくねは「うし松」でも人気の縛りタンをアレンジしたもの。手ごねのつくねを西洋ねぎと鴨の生ハムで包み、一口で頬張れるようにサイズ感や食感を熟考。レンコンなどの野菜を練り込むことでしゃきしゃきとした小気味のよいアクセントを加えたつくねは、ふわっとした甘みやハムのほどよい塩味が口の中で一体となり、焼鳥とはまた違う味わい深さに魅了される。もも肉ににんにくや塩胡椒をなじませたころころ焼きは、締めのご飯の前に登場。地鶏ならではの弾力と濃厚なうまみに富み、お酒のつまみにもぴったりだが「最後に親子丼にのせて食べても美味!」というツウな食べ方も、ぜひ試してみたいところだ。

火をじっくりと入れながら肉がかたくならないように注力。縛りつくねは焼きたてを一口で頬張ることで多重的なおいしさを堪能することができる

コースでは胸やもも、せせり、ハツ、ささみ、砂肝など6〜7種の部位を提供。コクのある味噌ダレ、にんにくとごま油の香りが食欲をそそる塩ダレなどを加えてパンチのある風味に仕上げたもみダレを部位に合わせて使い分ける。「うし松では脂ノリのいいホルモンに合わせる味噌ダレが大人気。そこにアレンジを加えて鶏肉に合うようにタレの配合をつねに見直している」というように、オリジナルのタレもまた、鶏焼肉のおいしさを引き立てている。

右上から時計回りに「せせり」「ハツ」「ささみ」「砂肝」。タレと部位の相性も楽しみたい