〈ニュースなランチ〉

毎日食べる「ランチ」にどれだけ情熱を注げるか。それが人生の幸福度を左右すると信じて疑わない、編集部員や食いしん坊ライターによるランチ連載。話題の新店から老舗まで、おすすめのデイリーランチをご紹介!

ローストダックやチャーシューなど焼味3種が一皿に盛り込まれたミートプレートがランチで味わえると聞いて、京都・塩小路橋近くの住宅街を訪れてみた。

京都塩小路橋近く、目印はフクロウの看板

“焼味(シュウメイ、シャオウェイ)”をご存じだろうか。香港や広州ではおなじみで、下味をつけた肉を窯で炙り焼きにした料理のこと。広東料理では焼味師なる専門の職人もいるそう。その“焼味”を昼にセットでいただける店が京都あるという。

京都塩小路橋近く、京阪電鉄「七条駅」から徒歩5分のところにある「小梟(シャオシャオ)」。小さなマンションの1階にあり、店名通り、フクロウの絵が描かれた木製の小さな看板が立てられている。

店内はいわゆる中国料理の店とは異なる雰囲気で、足場板をつなげたという木製の長テーブルとカウンター、そしてDJブースが目に付く。「アメリカのブルックリンにある中国料理店をイメージしました。壁を塗ったり、テーブルを作ったり、できることは自分たちでやりました」とは店主の米田勲さん。NYに10年住み、レストランで働いていた経歴の持ち主だ。「NYはイスラエル料理やエジプト料理など何でもあって、食べることにとても興味がわきました」とのこと。帰国後は自身で店を持つ、と決めていたという。

一緒に店を切り盛りするのはシェフの佐野さん。香港で4年、カンボジアでも料理人として働いていた経験を持つ。香港ローストダックのテイクアウト専門店、四条烏丸にあった「小小幸福(シャオシャオシンフー)」のシェフを務めており、「今の店はその店の移転ですよ」とのこと。

店は2022年11月1日にオープン
店主の米田勲さんは主にサービスを担当する