〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
福籠叉焼(フーロンチャーシュー)(東京・中野)
2023年3月20日、中野駅近く、「薬師あいロード商店街」に「福籠叉焼(フーロンチャーシュー)」がオープン。人気ラーメン店「八咫烏」と、「八咫烏」出身の「鶯屋」がタッグを組んで作った同店。4種類のチャーシューとラーメンをメインに、ワンタンや焼売なども楽しめます。
「八咫烏」は、ラーメンファンなら知らぬ人はいないというほどの人気ラーメン店。正統派醤油と塩のラーメンをメインにしつつ、店主の居山 勢(ちから)さんが作る唯一無二の独創的な限定ラーメンは、多くのラーメン好きの心をつかんできました。
この「八咫烏」出身で、魚介のみで仕上げた淡麗系スープのラーメンが評判なのが「鶯屋」。両者がタッグを組み、中野に新業態としてオープンしたのが「福籠叉焼」です。
「福籠叉焼」のスペシャリテは、やはりチャーシュー。使用する豚肉は、とろけるような甘さのある脂身と、しっとりきめ細かい肉質が持ち味の「和豚もちぶた」。塊肉のまま火を入れ、肉の旨みを存分に楽しめる甘辛い味の「肩ロースチャーシュー」、低温調理し、しっとりと柔らかい「モモレアチャーシュー」、「和豚もちぶた」ならではの甘い脂身を楽しめる「バラチャーシュー」。これら3種類に加えて、甘辛い味付けをし、パリッと香ばしく焼いた「鶏チャーシュー」が用意されています。
チャーシューはすべて別皿で供されるので、そのままおかずやお酒のおつまみに食べたり、ラーメンにのせたりと好みのスタイルでいただけます。サイズも半盛りから全部のせる4種盛りまで選べ、好きなチャーシューだけ選べるのもうれしいですね。
ラーメンは、「かけラーメン」と「海老雲呑麺」。それぞれ塩と醤油が用意されています。スープは、カツオや昆布、いりこなど魚介からだしをとった、雑味のない淡麗系スープ。麺は平打ちの縮れ麺。太さがあり、モチモチした食感の食べ応えのある麺です。
トッピングは薬味のみ、シンプルで品の良い味わいのラーメンは、肉の旨さを堪能できるチャーシューと合わせて食べるのにぴったり。焼売や海老チリソースなどの一品料理も用意されているので、中華のおかずと合わせて楽しむこともできます。
チャーシューを一品料理として楽しみつつ、極上のラーメンも楽しめる新感覚の店。新しいタイプの町中華として多くの人に愛される店になりそうです。
食べログレビュアーのコメント
『お店の看板でもある4種のチャーシュー。豚は「鶯屋」でも使用されていたもち豚で、モモのレアチャーシューも鶯屋とおそらく同じ仕様。しっとりとしてモモとは思えぬ歯切れの良さ。そして肉の甘味と旨味もダイレクトに感じられてとても美味しい。
他の3種は、吊し焼き。本場中華のチャーシューをイメージしたようで、どれもが美味しい。豚バラはやや薄切りで柔らかく、脂身は口溶けするような甘味が特徴的。豚肩ロースは厚めのブロック状。こちらは歯応えがあって、肉々しさが楽しめる。鶏はモモ肉で、皮の部分は食紅色でこんがりと焼き目が入り芳ばしくジューシーで、ふっくらとした旨味溢れる美味しいチャーシューだ』(松一君さん)
『やっぱラーメンも旨い(笑)
スープは鰹のクリアカットな印象が強いですね。恐らく生醤油+濃口醤油のブレンドと思いますが鰹の印象が何よりも強いです。昆布等も使用していると思いますが、控えめとし、旨み相乗効果を引き出すよりも鰹の鋭角なイノシンを印象づける設計になっています。僅かな酸味も感じられ、僕個人としては非常に好きなすっきりスープ。
ピロピロ系の平打ち麺。この手の麺、基本的に好みではないのですが、スープとの相性・バランス感は抜群でした。恐らく、加水低めで、少し硬いニュアンスのある麺だったこともあるのかと思います』(だーらはさん)