〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

銀座月や(東京・銀座)

クリア豚骨 写真:お店から

2023年4月24日、銀座駅及び東銀座駅直結の「GINZA SIX」に「銀座月や」がオープンします。手掛けるのはラーメン激戦区の博多で、醤油ラーメンが人気の「支那そば月や」。2010年に出店した当時は、福岡であえて醤油ベースのスープに縮れ麺というスタイルで勝負をかけ、瞬く間に人気となり、「博多デイトス」や小倉などに店舗を拡大。2018年に別ブランドとして清湯豚骨専門店「豚そば 月や 本店」を開業しました。

こぐまの森
「豚そば 月や 本店」の「豚そば」   出典:こぐまの森さん

「豚そば 月や」では、オーナーの茂木啓右氏が豚骨100%にこだわり、クリアながら「コク」と「深み」のあるスープを追求。開発にはかなりの時間と手間がかけられ、丁寧に血抜きをし、アク取りを繰り返し、煮立たせないよう注意を払い、ようやく納得のいくスープに辿り着いたそうです。その透き通ったスープは、豚骨と言えば白濁したスープという概念を覆す革新的なものだと、すぐに評判に。美しい鶏ガラ塩ラーメンのスープのような見た目なのに、豚の風味が口の中に広がるので、飲んだ人は見た目と食べた時のギャップに驚きます。あっさりしているのに、豚の旨味がしっかりとある、繊細で深い味わいのスープは、飲み干したくなるおいしさ。

ぴーたんたん
「豚そば 月や 東京」の豚そば   出典:ぴーたんたんさん

2020年7月には広尾の複合施設「EAT PLAY WORKS」内に「豚そば 月や 東京」をオープン。東京でもクリア豚骨のファンを増やしました。

今回オープンする銀座店では「豚そば 月や」の豚そばを、食材などさらにブラッシュアップさせ、ここでしか食べられない、特別な一杯を提供します。限定メニューの「クリア豚骨」1,320円は、福岡県糸島産の豚骨を、低温でじっくり煮込んだ見た目も味もクリアなスープが肝。そこに同じく福岡県産の、ラーメンのために生まれた麦「ラー麦」を使用した特製麺を合わせます。コシが強く茹で伸びしにくく、しっかりした食感となめらかな喉越しで、スープとの相性は最高です。別皿で提供されるネギ、ミョウガなどの薬味で、途中から味の変化も楽しめます。中でもかぼすを搾ると、爽やかな風味がプラスされ、上品で滋味深い味わいに。

写真:お店から

また「小料理と豚そば」をコンセプトに、肉の旨さを感じる「シウマイ」990円など、同店オリジナルの一品に加え、福岡の名店から取り寄せるおつまみメニューも提供します。福岡の旬を届けるおつまみは終日ラインアップ。器や食材、お酒など、可能な限り福岡県産のものを揃えているので、随所で福岡を感じるお店になっています。お酒はナチュールワインの他、福岡の日本酒やクラフトビールを用意するそう。料理を引き立てる、森山寛二郎氏による小石原焼のオリジナルの器も、スタイリッシュで素敵ですよ。

福岡のおいしい料理やお酒を楽しんで、最後は「クリア豚骨」で締めれば、すっかり福岡に小旅行した気分。銀座にいながら福岡を感じられるおすすめの新店、オープンしたら是非訪れてみてください。

※価格はすべて税込

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香