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【日本全国驚きの〆文化】北海道・札幌で大流行。極上のソフトクリームでつくる “〆パフェ”
今回紹介する〆文化は、北海道・札幌でもはや定番化しつつある、一日の最後をパフェで締めくくるという「〆パフェ」。搾りたての牛乳で新鮮かつ濃厚なソフトクリームが作れるという風土もあり、冬でも1日の終わりにソフトクリームを使ったパフェを食べるという習慣が徐々に浸透していったというのである。
実際、札幌では数年前から夜遅くにパフェが食べられる店が急増。お酒も飲める夜のパフェ処として〆パフェ専門店なるものが大流行したり、レストランやバーでも本格的なパフェが食べられる店が登場している。しまいには「札幌パフェ推進委員会」なんて団体も作られて、札幌には空前の〆パフェブームが巻き起こっているのだ。流行りの〆パフェ専門店には夜な夜な行列ができ、ほろ酔いの女子集団やカップルがパフェで〆ようとワクワクしながら待っている。その様子は札幌でしか見られない不思議な光景である。
しかし、たらふく食べて飲んだあとに、濃厚なソフトクリームのパフェを食べるなんて果たしてもたれないのかと心配になるが、そこはしっかり配慮してあって、リキュールを使った大人向け風味にしてみたり、生のフルーツを多く使ってさっぱり目に仕上げたりとバリエーションもさまざま。お店ごとにもいろいろ工夫が凝らされていて、楽しみは尽きない。
ここでは数あるお店のなかでも、パフェの新たな可能性を開花させた2店舗をご紹介する。
2016年オープンから大行列の超人気店「パフェ、珈琲、酒、『佐藤』」
2016年にオープンして以来、連日行列ができるほど人気の〆パフェ専門店。和風なお店には座敷もあり、くつろげる雰囲気。パフェのラインナップは、苦みと酸味が絶妙な「ショコラとグリオット」や、枝豆ムースと南高梅ソルベを組合せた 「豆と梅、ほうじ茶」などどれも〆にふさわしい大人な味わい。素材も厳選し、北海道産の牛乳を使用したアイスクリームやソルベ、ムースはすべて自家製という徹底ぶりだ。
出典:ふなだまこさん
パフェと一緒にお酒も楽しめる。スパークリングワイン、ワイン、ウイスキー、ビールとメニューも充実しているのが嬉しい。週末は驚くほど深夜まで営業していて、多くの人で賑わう。女性の花園かと思いきや男性の顔もちらほら。おつまみや珈琲もあるので、甘いものが苦手な人も付き合える。
出典:★けにあ★さん
出典:お店から
酔っ払ったときこそ一番美味しい味「夜パフェ専門店 パフェテリア パル」
2軒目は、“夜に食べるパフェ”にフォーカスした夜パフェ専門店。旬のフルーツをふんだんに使ったソルベやさっぱりとしたジェラートをメインにした、美しいパフェを出してくれる。味のバランスにはかなり気を遣っていて、甘さの強弱、酸味の強弱、苦みを緻密に計算し、大人の舌に合うように作っている。甘さ控えめで、酔っ払ったときにこそ一番美味しく食べられるパフェなんだとか。
出典:しろくまCafeさん
こちらも、混み合う日には行列ができる人気店で、夜遅くまでシャンパンやワイン、カクテルなどのお酒が一緒に楽しめる。カウンターのある店内はナチュラルなバーといった雰囲気で、大人の2軒目、3軒目にぴったりの〆パフェ専門店である。
出典:ぴーっちゃんさん
出典:エノキングさん
文:井上 真規子(verb)