「モノポール」でしか出合えない、驚き溢れるペペロンチーノの味わい

ミョウガは麺の中央に立てることで見た目にも楽しい仕上がりに

イタリア生まれのペペロンチーノに、なじみある和の食材を合わせた未知の一口は、すぐさま驚きへと変わる。この組み合わせが想像以上にお互いを引き立て合うのだ。

 

山本さん

タコとミョウガはペペロンチーノの具材として素晴らしい相性だと思っていて、他では見かけないメニューということあり、モノポールでフードをオーダーする際には結構な頻度で頼んでいます。

昆布茶のおかげで奥行きのある程よい深みが加わり、こだわりの鷹の爪はすっきりとしたクリアな辛さで食欲をさらに刺激する。タコは絶妙な柔らかさと弾力をまとい、繊維に沿って千切りにしたミョウガは香りよく、シャキシャキとした心地よいアクセントに。そして、とろりと乳化したオイルソースが全体の調和を図る。

 

山本さん

もう10年以上前だと思うのですが、最初に食べた時から好物になりました。

独創性あふれる味わいが待っている「モノポール」

「モノポール」のパスタは、タコとミョウガのペペロンチーノに加え、スパゲティ ナポリタン(1,260円)も人気が高い。こだわりの鉄のフライパンで香ばしく炒めた大人の味わいだと聞けば、やっぱりワインと一緒に試してみたくなる。

パスタはもちろん、トリッパのピリ辛トマト煮(1,150円)やチーズオムライス(1,430円)といった洋食の定番も美味

よく見てみると、ダイニングバーのイメージとは少し違ったメニューがあることにも気がつくだろう。ナンプラーソースで食べる豚肉と大葉のスティック春巻きや、ジャコと実山椒を合わせたレンコンのきんぴらなど、少しひねりのある料理にもオーナー夫婦のセンスが光る。

美奈さんも厚夫さんも美大のご出身。「ものづくりが好き」という共通点をもつ二人だからこそ、型にはまらないアイデアに挑戦していけるのかもしれない。

「モノポール」の名作・タコとミョウガのペペロンチーノには見知らぬ味わいと出合うという、外食の楽しみそのものが詰まっている。

※価格はすべて税込。

※本記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

撮影:岡村智明
文:宇野美香子(フリート)