株式会社ジャパンタイムズキューブが主催する「The Japan Times Destination Restaurants 2021-22 Award」が6月21日、都内で行われました。
The Japan Times Destination Restaurants 2021-22 Awardとは?
The Japan Times Destination Restaurants 2021-22 Award は、日本最古の英字新聞である「The Japan Times」が主催する、日本発信のレストランセレクションとして“日本人が選ぶ、世界の人々のための、日本のレストランリスト”を発表、表彰するというもの。ジャパンタイムズの創刊理念である「日本人の視点で、世界の人々に、日本の姿を伝える」を軸に「東京23区と政令指定都市を選考対象から外す」という独自の選考方法にて、訪れるべきレストランを毎年10店ずつ選んで発表しています。
2021年よりスタートしたこのアワードですが、昨年は新型コロナウイルスの流行下によりレセプションが延期に。今年あらためて、2021年度ならび2022年度における「Destination Restaurants」が発表、表彰されることとなりました。
最初にジャパンタイムズ社の代表取締役、末松弥奈子氏が挨拶。「日本は地域それぞれの豊かな生活文化や食文化があり、一言で日本とひとくくりにするにはあまりにも多様です。高齢化や人口減少など課題と向き合っている地域は多いですが、一方で持続可能な地域を目指してさまざまな取り組みをしている場所もあります。そんな場所を紹介する中で気がついたのが、地域のショーケースとして存在しているファインダイニングです。海外からの価値観で選ばれたレストランリストではなく、日本人の価値観で選ぶ『海外に知ってほしいレストランリスト』が存在してもいいのではないか。そんな思いをアドバイザーの方々にぶつけ、この『Destination Restaurants』というコンセプトにたどり着きました」と、この賞の創設意図について語ります。
2021年度の受賞店
まずは、2021年の受賞店の発表から。
北海道「チミケップホテル」、秋田県「日本料理 たかむら」、岩手県「とおの屋 要」、新潟県「Restaurant Uozen」、石川県「片折」、石川県「すし処 めくみ」、長野県「日本料理 柚木元」、長崎県「Pesceco」、沖縄県「Restaurant État d’esprit」が受賞。 そしてその年を最も象徴する1店となる「The Destination Restaurant of the Year 2021」には、富山県の「レヴォ」が選ばれました。
「これからは地方の時代だというのは、2、3年前からずっと感じている。地方で飲食業をやっていてもしっかり夢を持って作っていけるような時代になるように、秋田から発信していきたい」と語った「日本料理 たかむら」の高村宏樹氏、「こういう場にこの歳で立たせていただけることに感謝しています。今の自分があるのは、地方で頑張っている先人の方々のおかげ。自分もそういう人たちに負けないように、地方で10年20年頑張って、その後に本当に日本の食の豊かさを今以上に磨いていきたい」と語った「Pesceco」井上稔浩氏など、「地方の食文化をいかに守っていくか」ということをそれぞれの言葉で語っていたのが印象的でした。