糖質制限をしていてもイタリアンレストランのフルコースが食べられる!

炭水化物、砂糖などに多く含まれる“糖質”の摂取量を適正に制限することで健康的で太りにくい体を目指すという、糖質制限ダイエット。「じゃあ、何を食べればいいの?」という糖質制限ビギナーの方のために、実際にゆるめの糖質制限ダイエットを始めてから2~3ヶ月で7kg痩せちゃった☆ というアラサー編集者がそのコツを交えつつ、美味しくて、糖質制限も捗るお店を紹介するこの連載。3回目となる今回は、資生堂パーラーが運営する銀座のイタリアンレストラン「ファロ資生堂」の、ちょっと贅沢をしたい時にぴったりな“ご褒美糖質制限フルコース”をご紹介します。

【糖質制限DIARY】DAY3 贅沢したい日はココ。「ファロ資生堂」の「Menu Luce(メニュー ルーチェ)」

フルコース全部食べても糖質量40g以下!

2014年8月からスタートした糖質制限コースの名前は、イタリア語で“光”を意味する「ルーチェ」。「糖質を気にする方にも、テーブルの皆と一緒に笑顔になってもらいたい」という同店の願いが込められています。メニューの内容は、通常のコース料理に合わせてほぼ月替わりとなり、その総糖質量はなんと、40g以下!

 

「そもそも一日の糖質量ってどれくらい摂っているの?」と疑問をお持ちの皆さん、良い質問です。北里研究所病院 糖尿病センター長の山田悟氏によると、日本人の通常の食事一食あたりの糖質量平均は80~100gで、医学的に検証されている「糖質制限食」の糖質量は一日130gまで。これを一日3食として、一食分に置き換えると約40gとなることから、一食あたりの糖質量を20〜40g以下に設定したのだとか。ファロ資生堂ではこの考えに基づき、同メニューに取り組んでいるそう。

 

そんな、ダイエット目的の食事制限をしている人にも、健康維持のために糖質に気遣う人にも嬉しいコースのラインアップを、ひとつずつ紹介していきます。

【1】ブッラータチーズと生ハムの前菜

味付けはオリーブオイルのみとシンプル。生ハムの塩気と、ブッラータチーズの濃厚なミルク感が気分を盛り上げてくれます。チーズと生ハムはどちらも糖質の少ない食材なので、酒席などでメニュー選びに迷った時に覚えておくと便利です。

【2】いろいろな魚介類のマリネ 海水ゼリーとクレソンのクリーム

ホタテ、イカ、アワビ、モンサンミッシェル産のムール貝、サワラ、エビなど海のスターたちが集結した一皿。秋に旬を迎える脂ののったサワラは、スモークされて甘みが凝縮。酸味の効いたぷるぷるの海水ゼリーを、まろやかなクレソンソースや魚介と共に口に含めば、海のように爽やかな味わいが広がります。

ここで「ふすまパン」登場

最近では、コンビニなどでも見かける頻度が増えてきたふすまパン。ふすまとは、糖質が多く含まれる胚乳を一切含まない、小麦の外皮のことをいいます。玄米やライ麦パンに似た香ばしい風味が料理の味を引き立ててくれます。

【3】本日の鮮魚のソテー

この日のソテーに使用された魚は、三重県で水揚げされたハタ。テーブルにお皿を置かれた瞬間、イタリアでは馴染みの深いジロールタケ(和名はアンズタケ)、セルフィーユというハーブの香りが漂います。ソテーされたハタの皮はカリカリで、身はふっくら。基本的に魚介類は糖質の低い種類が多く、味付けに使用する調味料を工夫すれば、家庭でも低糖質な献立作りを実現しやすい食材のひとつです。

 

そして、一皿ずつきちんと向き合って食べるフルコースならではの充実感もあり、この時点でお腹は大満足。ですが、ここからが本番。なんと、通常では糖質を多く含む炭水化物がたっぷりのパスタを食べることができるんです。

【4】オマール海老とカチョリコッタチーズの自家製タリアテッレ

プリッと大ぶりなオマール海老、セロリ、フェンネルを絡めた低糖質パスタに、リコッタチーズを熟成させてハードにしたカチョリコッタチーズを振りかけた豪華なタリアテッレ。その味は、通常のパスタより軽やかで、平打ち麺ならではのモチっとした食感が楽しめます。同店では、低糖質粉を使っていかに美味しく仕立てるかの工夫がされています。また、ニョッキなどは、ジャガイモではなく大豆などを使用するのだとか。

 

小麦粉ならではの食感が命のパスタを、小麦粉以外の材料を使用して低糖質に仕上げるためには、何度の試作が繰り返されたことでしょう。糖質制限をしていてもパスタが食べられる喜びを噛み締めて、完食!

【5】フランス産 仔羊ロース肉のグリル 黒オリーヴとタイムのソース

いよいよメインディッシュの肉料理にたどり着きました。背中の部分のロース肉をじっくり焼き上げ、仔羊のジュースをベースに、黒オリーヴとタイムのちょっとした苦味、振りかけられた岩塩の塩味が味のアクセントになっています。

桜色が綺麗な肉は、思わず「やわらか〜い!」と叫びたくなるほど。くさみもなく、油の芳醇な甘味が口中に広がります。魚と同様、肉も低糖質な食材の代表格。満足感も感じやすいので、糖質制限の強い味方ですね。

【5】ベリーとクリームチーズのムース

最後のメニューは、魅惑のドルチェ。ムースの中にもベリーのクリームが潜んでいます。ベリーの赤と、純白のクリームチーズのコントラストが見た目にもハッピーな気分に。食事の締めのドルチェまで食べられるなんて…とてつもない幸福感に包まれます。

食後のコーヒーに付いてくる砂糖もゼロカロリーの糖質を意識した物を使用。こういった気配りを感じると、安心して食事を楽しむことができますね。

空間も◎。リッチな気分を味わいたい日に最適

食事以外にも、座った瞬間から心地よい気分にさせてくれる低反発の椅子や、椿柄をあしらったウェルカムプレートなど、インテリアや食器も魅力的。日頃の食事制限を頑張っている自分へのご褒美に、大切な人との特別なシーンに、ファロ資生堂の「Menu Luce」を自信を持っておすすめします!