〈広島の新店〉

広島市中区本通に2022年1月にオープンした「Thai kitchen jai dee」は、本格的なタイ料理を気軽に味わえる店。本場・タイの米や麺、調味料を用いながら、日本人に合った味付けのメニューをランチやディナーで楽しめる。

ビルの4Fに位置する、エスニックな香りに満ちた隠れ家的な空間

カフェのような落ち着きのある空間は、タイの雑貨やクロスが異国情緒を演出

中の棚商店街にあるビル4Fの扉を開けると、ふわりとスパイスの香りが広がる。カウンター席とテーブル席のこぢんまりした店内は、肩ひじ張らない、ゆったりと過ごせそうな雰囲気だ。

迎えてくれるのは、店主の近藤雅之さん。タイ料理の有名店「マンゴツリー」で約10年キッチンを担当した経歴を持ち、「広島でも気軽にタイ料理を食べられる店をつくりたい」と、自身の店をオープンすることに決めた。

ジャスミンライスや米麺、調味料は、本場のタイ産を使用

タイでは定番の調味料や食材を使用しながらも、日本人が食べやすい味になるよう調整

米や麺といった食材や調味料は、タイから輸入したものを使用。米は、タイ米の中でも最高級とされるジャスミンライスを使っている。香りや食感が良く、ツヤがあり、上品な味わいが特長だ。また、タイ料理でよく用いられる米麺のセンレックは、炒め物には平打ちの太めの麺、ヌードル系の料理には細めの麺と使い分けている。

調味料は、タマリンドやナンプラーをはじめ、日本で言う味噌のような“タオチオ”や、醤油のような“シーユーカオ”など、現地のものを使用しつつ、日本人に合うような味付けに調えている。また、卓上には砂糖、ナンプラー、お酢、唐辛子の調味料セットが用意されているので、自分好みの味に調整できるのもうれしい。

普段なかなか見ることのない、異国の調味料にわくわく

タイ料理の定番がそろったランチメニュー

タイのチキンライス

「タイのチキンライス」800円。写真は+200円のミニサイズメニュー(トムヤムヌードル)付き

ランチタイムは、タイ料理と言えばおなじみのガパオライスやグリーンカレーなど7種類のメニューに加え、季節限定の品もスタンバイ。近藤さんおすすめの「タイのチキンライス」は、現地ではカオ・マン・ガイとして有名だ。前述のタオチオをベースに、ニンニク、生姜、タイの唐辛子ピッキーヌなどを加え、パンチを利かせた絶妙な味わいが特徴。

店主こだわりのソースは鶏肉にたっぷりとつけて。香り高いジャスミンライスと一緒に召し上がれ

+200円のミニサイズメニュー

欲張りなあなたにおすすめな、ランチに追加できるミニサイズメニュー

ランチには+200円でミニサイズのメニューを追加できる。トムヤムヌードルは、2mm幅のセンレックを使用。“ルクチンプラー”と呼ばれる魚のすり身の団子ともやし入りで、辛味はタイの唐辛子・ピッキーヌでプラス。

ミニサイズの追加メニューは、トムヤムヌードルの他、ガパオライスにグリーンカレー、タイのチキンライス、タイヌードルを用意。あれもこれも食べてみたいという人にうれしい。また、全てのランチメニューには、自家製マナオドレッシングのサラダが付く。さっぱりとした味わいに食がどんどん進みそうだ。