4. 「離れ」で味わう福岡のソウルフード。秘伝のタレをどっぷり絡めた“辛い焼肉”に食欲が燃え上がる!/焼肉 玄風館 離れ

外観 出典:e27f92さん

1957年、博多区千代町に開業した老舗「焼肉 玄風館」。創業から60年以上、福岡のソウルフード的存在として愛され続けるお店です。本店の味と信念を受け継ぎ、福岡市内各地に展開されていますが、西鉄香椎駅周辺に展開する香椎店も分家のひとつ。

出典:ヤッパーさん

2021年10月に同じく香椎駅近くにオープンした「離れ」は、肉好きならずとも地元民は注目せざるを得ない一軒です。韓国創作料理などを加えた新たなコンセプトで人気だった「TAPAS GENPUKAN」がリニューアルした同店。評判のメニューはそのままに、個室をメインとしたおしゃれな雰囲気に生まれ変わりました。家族や友人同士で気兼ねなく、濃厚ダレの焼肉をがっつり堪能できますね♪

焼肉のタレ 出典:e27f92さん

「玄風館」の代名詞として知られているのが、この真っ赤なタレ! 見ただけでも分かる、このどろっと濃厚具合。社長のみが知るという秘伝のレシピで作られたもので、この味を知ってしまったらヤミツキになること間違いなしです。

カルビやロース、ホルモンなどこのタレをかけたものが基本となります。肉が見えないほどどっぷりと入れられ、その量に驚きますが、辛さは意外と普通。コク深さが特徴で、肉の脂身の甘さとマッチして極上の味わいへと変えていきます。表面を覆うタレは、肉が焼ける頃には少し黒くなりますが、香ばしくなってこれがまたおいしいんです! 焼いた後に追いタレするくらいハマります。

5. 佐賀の人気店が福岡に! “鶏焼”で実感する銘柄鶏「ありたどり」の旨さ/大衆鶏焼酒場 トリボシ 大名店

写真:お店から

「たまにはヘルシーなお肉を」と思った時におすすめしたいのがこちら。2021年10月、佐賀県佐賀市から移転オープンした“鶏焼”専門の大衆酒場。福岡市随一の繁華街・大名にあり、「ありたどり」を焼肉スタイルで楽しめるお店です。

「ありたどり」とは、ノンストレスな放し飼いですくすく育った佐賀のブランド鶏のこと。九州ではよく知られた人気のお肉ですが、同店では朝引きにこだわり、刺身でも食べられるほど鮮度が抜群。1羽から数gしか取れないと言われるハラミなど、希少部位もそろっているのが魅力です。さらに臭みがなく柔らかいので、とにかく食べやすい。低脂肪なので女性にも食べてほしい肉なんですよ!

「むね」(320円)、「ボンジリ」(300円)、「せせり」(380円)などなど、9種類の部位が用意され、全て300円台とリーズナブルな価格もかなりうれしいです。自家製のニンニク醤油ダレ、レモンダレを用意。どちらもさっぱりとしていて、肉の旨味も引き立てる名脇役です。

種類豊富なサワー 写真:お店から

「生フルーツサワー」(1杯528円〜、おかわりサワー275円)も同店の名物。生レモンや生パイナップルなどフレッシュな果肉をごろっと使った豪快な一杯です。フルーツの甘さや酸味で、ゴクゴク飲めちゃいますね! 鶏焼とのマリアージュをぜひ体感してみてください。

ユッケ 写真:お店から

店内はシンプルでスタイリッシュな空間。吸煙ダクトもしっかり設置され、煙たさを感じさせないのが印象的です。各席にコンセントが付き、テーブルのほか、立ち飲みスペースもあるので、飲み会帰りに飲み足りない時や仕事終わりに軽く一杯などあらゆるシーンで活躍する一軒です。

今回は昨年から徐々に増えてきた、福岡の焼肉の新店を紹介しました。

老舗や人気店が展開するだけあって味は確か。自信を持っておすすめできる5軒です。大名や春吉など電車ですぐ行ける駅近店なので、気軽に焼肉を楽しめますよ。肉スイッチが入ったら、家族や友人と行ってみてください。

教えてくれた人

ライター・GAKU

1989年熊本生まれ。福岡を拠点に観光情報誌や情報ウェブサイトでライティングを行うグルメライター。取材先や3度の飯も「肉、ニク、にく!」を求める日々。これまで九州ウォーカー「肉ログ」(KADOKAWA、2016年)、遊・悠・WesT「グルメ調査隊」(NEXCO西日本、連載中)、「シティ情報ふくおか」での多岐にわたる肉料理取材など、鉄の胃袋を活かした執筆多数。 編集プロダクションJ.9(ジェイキュー)ディレクター。

※価格は税込。

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※記事公開日時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:久保田 学、食べログマガジン編集部