冷たくて温かい、軟らかくて硬い、甘くてしょっぱいケーキ
お菓子博士である猫井さんもべた褒めの食後のデザート。なかでも代表的なバスク風チーズケーキは素材の大部分が北海道産クリームチーズなだけあって非常に濃厚な味わい。小麦粉はほとんど使用しておらず、食感はプルッと柔らか。対照的にキャラメル層は分厚くパリッと力強い食感。自然な甘さを引き立てるためにゲランドの塩がまぶされているほか、横に添えられたミルキーなジェラートも味わいに緩急を与えてくれる。
猫井さん
サーブ直前にキャラメリゼしてくれるので表面は温かくパリパリ、中はひんやりクリーミー。キャラメルの香ばしい甘味が、濃厚なチーズクリームのアクセントに。温度、食感、味わいのコントラストが計算しつくされた逸品です。また、時期によって内容が変わるチョコレート系のケーキもおすすめ。胃袋にスキマがあれば是非両方とも味わってください!
ホワイトチョコのケーキには、バレンシアオレンジのおいしさを丸ごと凝縮。皮と果肉を分けて、オーブンでセミドライに仕上げるなど、手間ひまかけて仕込んでいるそう。生地はしっとりなめらか、シナモンとオレンジが混じり合った爽やかな香りがただよう。ホワイトチョコ、クリームチーズ、バターによるリッチな風味もたまらない。
旅先で新しい食文化に出合ったときのような、ワクワク感が詰まっている「ブルチャーク(BURCAK)」の料理。グルメで旅行好きの小林さん夫婦が「楽しい」と感じた素材の組み合わせや味付けを、レシピに採用しているからこそなのだろう。次はどのような発見があるのか、再来訪も探検気分で多彩なメニューを味わいたい。