開運!氣になるレストラン

元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から選んだ、運氣を上げるレストランやカフェ、食堂など食のパワースポットを紹介します!

vol.16  女としてのしっとり&はんなり感が足りないときに~『鮨処 あさの川』

出典:あすかりんさん

 

新幹線が開通して以来、京都より金沢に行く回数が増えてしまいました。お目当てはもちろん、おいしいもの! なかでもお寿司は欠かせません。というわけで、今回は金沢のお寿司屋さんのご紹介なのですが、その前に。

 

金沢って京都とは古都、伝統文化が盛んという以外に似たところがあって、どっちも風水だけでなく、陰陽道によっても守られているんです。みんなが「すてき〜」と思うのは、Wでよい氣をつくっているからでもあるんですよね。

 

また、京都といえば芸舞妓ですが、彼女たちの仕事場のひとつ‘お茶屋’がある土地は京都以外では金沢だけ。お茶屋とはお客さんが芸舞妓を呼んで、お話ししたり、舞を見たり、お酒を飲んだり食事をしたりするとこ。ただし、厨房はないので、料理を仕出しでとることになっているのが、料亭とは違うんです。

出典:よっしー♫さん

 

『鮨処 あさの川』はお茶屋が並ぶ茶屋街、いわゆる花街である主計町(かずえまち)の入り口に2017年の夏にできました。店名はすぐ、脇を流れる浅野川から。金沢で最も大きな川、犀川は「男川」、浅野川は「女川」と呼ばれています。犀川の流れは力強く、早いのに対し、浅野川はゆっくり流れていくからでしょうか。

 

金沢には3つの花街がありますが、観光客がわんさかいる東の茶屋街と比べて、主計町は静か。特に日が暮れると、江戸時代にタイムスリップしたような雰囲氣になります。とっても情緒があって、色っぽい。そんな街の氣をお寿司を食べて、取り込もうというわけです。

 

『鮨処 あさの川』の大将は全国屈指の名店『小松弥助』出身。師匠のお店は予約激戦のようですが、こちらは比較的、予約も取りやすいようです。また、師匠がカラッと明るく、おもしろ系なおしゃべりでゲストをもてなすのに対し、こちらは、静かにしっとりしたおもてなし。まさに男川、犀川と女川、浅野川のように違う氣を発しています。もちろん、威勢のいい江戸前寿司とは大違い。

出典:あさぴー1さん

 

皮の下にある身の甘みが舌に当たりやすいように、3枚におろした後、細かく包丁を入れたイカの握りをはじめ、修業先『小松弥助』の氣配が感じられつつ、青い卵付きの甘エビにバイ貝など、金沢らしいネタ満載。シャリの塩梅、握り具合もたおやかです。なおかつ昼3,500円〜、夜12,000円〜というお値段もやさしげ。

 

ちょいちょい訪れる芸妓さんの氣も店内には残っています。最近、女としてのしっとり&はんなり感が足りない!そんな危機感のある方向きのお店です。