3. 豪快で懐が深いキングオブ大衆うどん|錦うどん本店

小倉北区の郊外にありながら、ひっきりなしに訪れる客でいつも賑わっている「錦うどん」。その昔“錦ヶ丘”と呼ばれていたこの地域で創業六十余年。古いながらも手入れされた店内や相席用テーブルに置かれた大きな“やかん”が、経過した時の長さを物語っています。

戸畑の製麺所で出会って結婚したご夫婦がはじめた店だけあって、うどんもそばも手打ちが自慢。

惜しみなく使用する昆布やサバの旨みが凝縮した出汁と、茹で置きによっていい塩梅になった程よいコシの麺は、豪快かつ懐かしの深い味わい。一番人気は揚げやなると、ちくわ、わかめ、ごぼう天まで入って600円というお得感たっぷりの「かやくうどん」。

具材の味と一体となった甘めのダシが特徴で、一口ごとに表情の変わる大満足な一杯です。閉店間際には海老天などが入ることもあるそうで、夕方あたりを狙うとラッキーな「かやくうどん」に出会えるかも!
4. 驚異のボリュームで満腹必至!|更新うどん

驚きのボリュームでファンを虜にする「更新(さらしん)うどん」。43年前の創業以来、お昼時には行列ができる北九州でも指折りの人気店です。
名物はやはり、麺が隠れるほどの極太ごぼう天をこれでもかとトッピングした「ごぼう天うどん」630円。旬の産地から厳選した白肌のごぼうは、湯がかずに時間をかけて揚げることで、風味や味わいを閉じ込めたホクホクの食感に仕上げているのだそうです。

昆布やアジ、アゴ、ウルメイワシなどをブレンドしてつくる香ばしい出汁とコシのある自家製麺のおいしさはもちろん、ボリューム満点の麺と具材でお腹いっぱい食べられるのが同店の魅力。食べている途中で出汁が少なくなってきたら、絶妙なタイミングでお玉を持った大将が継ぎ足しにやってくる同店独自のシステムも、もはや名物のひとつです。

旬の野菜を使ったメニューが多いのは、以前、青果店で働いていた大将ならでは。店内の販売コーナーでは、大将の目利きで全国から選んだ野菜や、天ぷらなども購入可能です。
5. ファミリーや深夜ドライバーの憩いの場|かかしうどん 小倉南店

小倉南インターのすぐそばで創業40年になる「かかしうどん」。早朝から深夜まで営業するロードサイドの大型店とあって、地元の客やファミリー層に加え、トラックドライバーが一休みしてお腹を満たす、憩いの場としても重宝されています。

そんな同店の麺は、麺打ち職人の技を機械がサポートする半手打ちスタイル。羅臼昆布やカツオ、イリコ、ウルメ節でとった香り高い出汁に、ふんわりとした食感の極太麺は、創業当時から変わらない安定のおいしさ。

おすすめは17年前の登場以来、看板メニューのひとつとして愛される「肉チーズうどん」720円。出汁の熱にとろけたチーズとブラックペッパーが決め手の他店にない変わり種の一杯で、時々無性に食べたくなる中毒性があります。
教えてくれた人

いわくまみちこ
福岡県北九州市出身。関西の大学卒業後、福岡へUターン。地元の情報誌で旅企画を担当し、九州中を奔走する。2011年より編集とデザインの商店「マイアミ企画」として活動をスタート。企画・編集・ライティングを中心に、撮影、デザインなどパラレルに活動中。主な取材・執筆媒体は、タウン情報誌やウェブメディアなど。守備範囲は、旅、食、暮らし、まちづくり。
※価格はすべて税込です。
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店にご確認ください。
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文:いわくまみちこ、食べログマガジン編集部
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