パリで人気の高級バター&チーズメゾン beillevaire の今に迫る

2017年8月5日、麻布十番にグランドオープンした、フランス発の高級バター&チーズメゾン 「beillevaire (ベイユヴェール)」。華々しいオープンから二ヶ月が経とうとしている今日、改めてこのお店の美味しさの秘密や、日本初進出のヒストリー、今後の展望などを聞いてきました!

日本限定!自慢の乳製品を使用したスイーツ

「ガトーフロマージュ ミキュイ 3,000円」は、低温でじっくり焼き上げた半生チーズケーキ。ミキュイとはフランス語で「半生の」の意。口どけ食感が好きな日本人に合わせて、独自の配合で作られています。

「ガトー・フロマージュ・フルム・ダンベール 3,800円」は、ソフトでクリーミーなブルーチーズ「フルムダンベール」を使用した、大人のベイクドチーズケーキ。ワインなどのお酒に合うスイーツとして手土産にもぴったりの一品です。

店内では、この2種類のチーズケーキを試食で食べ比べできるので、店員さんと相談しながらお気に入りのスイーツを選べ、ちょっとしたお土産に贈った方と口福をともに楽しめます。

バタークリームをサブレで挟んだ「サンド オ ブール(バターサンド)各500円」は、5種の味から選べます。人気は、オレンジ色でおなじみの風味豊かなハードタイプチーズ「ミモレット味」と、香ばしい香りがマッチした「ピスタチオ味」の2種類。

女性に大人気の濃厚な「ソフトクリーム 各600円」は、食べやすくクリーミーなブルーチーズを使用した「プレミアムチーズ」と「発酵バター」、そのミックスの3種類なので、初めてのかたはミックスでお好きな味を見つけるのがよいかも。

ボトルインタイプのチーズケーキ「ガトー・ヴェリーヌ 各600円」は、マンゴー、アナナス、ブルーベリー、フランボワーズの4種を用意。パリの現地ではこのようなボトルに入れたスタイルのスイーツがただいま大流行中です。

フロマージュのラインナップ

 

ベイユヴェールが誇る、ミルキーでコクがある「発酵バター 有塩/無塩 125g 各1,500円」は、驚くほど澄み切った清らかな味わい。

その他、5種類の個性豊かなチーズも。ケーキと同じく味見ができるので、お気に入りのチーズに出会うことができます。広々とした店内では、荷物置き場やイートインスペースもあり、じっくりとスイーツやチーズを選べる工夫がされているのも嬉しいポイント。

インテリアやデザインも、東京のモダンとパリのエスプリに、ブランド本拠地マシュクール村のカントリー調のテクスチャーを加えたもの。シャープで都会的な空間に仕上がっています。

ベイユヴェールとは?

フランス西部の玄関都市ナント近郊のマシュクール村に高級チーズと発酵バター専用工房やアトリエを構える創業1980年のブランド「beillevaire(ベイユヴェール)」。
食の都パリにある有名店のシェフたちが今最も注目するフロマジェリーとして近年人気が高まっており、パリの名だたる超高級ホテルの数々も御用達。現在パリをはじめフランス中西部に約60店舗を展開しています。
店名の由来、メゾンの現当主パスカル・ベイユヴェール氏は、酪農家でありチーズ熟成士でもあり、そんな彼のクリエイションと確かな技術が、芳醇でコクのあるバターやチーズを生み出しています。

パリの高級スーパーや人気デパートでも露出が高く、山積みされた商品はすぐに売り切れると言われており、食のプロだけではなく、舌の肥えたパリっ子たちからも絶大な支持を集めています。そんな同店は、今やパリで人気No.1のフロマジェリーとしても名高いんです。

美味しさと人気の秘密

原料生産から販売までワンストップ

牧場もアトリエもすべてマシュクール村にあり、原料の生産、製造、店舗販売まで全て自社で手がけています。

自社のチーズ工房で作られるチーズは、牛乳の鮮度が保たれており臭みがありません。フランス本場のチーズといえば「こってり」した味わいを想像する日本人が多い中、さらっとした気品ある味わいがベイユヴェールの特徴です。

ステンレスの機械で作られることが多い現在でも、ベイユヴェールの発酵バターは、昔ながらの木製樽のかくはん機で作られているので、素材そのものの味が失われず、クリーミーさを残した仕上がりになります。

日本にローカライズしたスイーツ作り

チーズケーキやバターサンドなどは、日本進出のために日本人の好みに合わせて試行錯誤を重ねて作られたもの。現地パリの売り場では、バターやチーズなどのフロマジェリーとスイーツは8:2の割合ですが、日本は真逆の構成比でスイーツのラインナップを充実させ、女性客の呼び込みを狙っています。今後はスイーツだけでなく、フロマジェリーの種類やサイズも充実させていくと、広報の山本和也さんはいいます。

話題性よりも“地域に根付く”お店作り

日本での一号店の場所として「麻布十番」を選んだのにも理由があります。麻布十番は都内でも屈指の高級住宅街であり、食に敏感な国際色溢れる大人の街のイメージです。

話題性はあるけれど、一過性の流行りで終わる「海外から来た“パティスリー”」ではなく、人々の暮らしの一部となった「地域に根付いた“フロマジェリー”」としての存在でありたい。そう願うベイユヴェールにピッタリの街がここ、麻布十番だったのです。

「パリの胃袋」とも呼ばれるムフタール通りにあるベイユヴェールブティックのように、東京でも普段の食生活に馴染みがあり、人々に寄り添うお店を目指しています。

揺るぎないこだわりと情熱と誇り

店内にも掲げられている「producteur(生産者としてのこだわり)」、「fromager(チーズ職人としての情熱)」、「cremier(乳製品販売者としての誇り)」は、揺るぎないベイユヴェールの理念です。

Bonjour!ベイユヴェール!

以上、オープンから2ヶ月が経過しようとする「beillevaire(ベイユヴェール)」を改めて特集してみました。まだ行ったことがない方、一度は訪れたことがある方も、このヒストリーやストーリーを感じながら、お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。