大規模な再開発にともない、しばらくこの地を離れていた大人たちから再びの注目を集める街・渋谷。だけど、いざ来てみたら食事処に迷ってしまうというケースもしばしば。そんな、“シブヤお久しぶり組”の迷える大人たちのため、「食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに渋谷の新&定番グルメスポットを両方教えてもらっちゃおう! というこの連載。

[新]編18回目となる今回は、奥渋谷にオープンしたグルメバーガー店「BURGER PRINCE」をご案内します。

【大人の渋谷メシ・新編】第18回「BURGER PRINCE」(バーガー プリンス)

ここ数年、グルメなエリアとしてすっかり定着した感のある“奥渋”にまたも話題の新店が現れました。 ハンバーガー専門店「BURGER PRINCE」です。

東急本店通りから一本入った緑道沿い。これまた最近話題の町寿司「すし光琳」の上。 寿司とハンバーガーの人気店が同じビルの上下というのも、なんとも面白い。

落ち着いた店内はハンバーガー店というより高級レストランといった雰囲気。

こちらのお店、都立大学の人気店「Burger POLICE」がメニュー監修をしていて、通常のハンバーガーのほかに、なんと世界3大珍味のトリュフ・キャビア・フォアグラを使ったプレミアムバーガーがあるんです! 今回はずばり、プレミアムバーガー3種を制覇しに来ました。

「トリュフチーズバーガー」

まずは「トリュフチーズバーガー」3,480円。塩麹を使った和牛100%のパテの上にのったチーズにも、すでにトリュフが入っているそうですが、お楽しみはこれから。

トリュフといえばこれ! 塊のトリュフを目の前でスライサーでスライスして、たっぷりかけてくれます。

この時点で、トリュフの香りがすごいんです。食べる前から見た目で楽しめ、香りで楽しめ、期待度がマックスに上がります。

これはもう一皿の完成されたメインディッシュです。

豪快にかぶりつくと、トリュフの香りの後に、肉の旨味ががつんと来て、それらすべてを受け止めるバンズがまた外はしっかり目に焼かれていて香ばしいのに、中はふんわり。

うーん、完璧です!

それにしても、肉の存在感がすごい。挽肉というよりも、こま切れ肉を固めたような感じというか、肉の繊維までしっかり感じるのです。

国産牛100%を毎朝その日に使う分だけ店内で自家挽きしているとのことで、粗さも2種類に分けてブレンドしているそう。 だからジューシーなのに、肉の存在感がしっかりあるんですね。

「キャビアシュリンプバーガー」

続いては「キャビアシュリンプバーガー」3,480円。

なんとキャビア1缶(10g)がそのまま添えられているという贅沢っぷり。これで3,480円はむしろ安いのでは。

まずはそのままキャビアを一口。程よい塩加減とキャビアの風味が最高で、ついついそのまま食べ進んでしまいそうですが、心を鬼にして(笑)シュリンプバーガーにトッピング。

超贅沢なシュリンプバーガーの完成!

海老も新鮮なものをお店でパテにしているそうで、同じく自家製のタルタルソースとキャビアの塩気がよく合います。すべて手作りだからこそ見事なバランスで味が調和していて、こちらもまた一皿としての完成度がめちゃ高いです。

「生トリュフポテトフリット」

付け合わせのポテトも贅沢にトリュフがけ!「生トリュフポテトフリット」580円。

「フォアグラ和牛バーガー」

最後は「フォアグラ和牛バーガー」2,800円。

塩麹を使ったハンバーグの上にフォアグラ、さらにトリュフもかかった贅沢な一品。フォンドボーを使った自家製のワインベースのソースをかけた、ロッシーニ風のハンバーガーです。見た目がすでに芸術的!

ワインベースのソースが肉汁と合わさって、これはもう、うっとりしてしまうおいしさ。さらにフォアグラの旨味にトリュフの香り、すべての食材のおいしさの相乗効果がすごいんです。

アラウンド3,000円のプレミアムバーガー3種。ハンバーガーの値段としては決して安くはありませんが、一つ一つの素材へのこだわりと料理としての完成度を考えたら、十分すぎるほどその価値あり! 日々話題のお店が生まれる奥渋に、最高級な新店の誕生です。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

※本記事は取材日(2021年9月24日)時点の情報をもとに作成しています。

取材・文:小宮山雄飛

撮影:GENIUS AT WORK