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【今これがキテる!】~クラフトコーラ~
なんだか最近目にする機会が増えた気がする……そんな、“今まさにキテる”グルメを紹介する不定期連載。今回は、大手企業からも新商品が登場しはじめた「クラフトコーラ」をフィーチャー。
コーラブームが初めて日本に到来したのは1960年代後半。数多くの国内企業がオリジナルのコーラ飲料を独自に開発しましたが、アメリカ発の大手メーカーには太刀打ちできず、ほとんどが撤退してしまいました。それから半世紀以上が経過した現在、クラフトコーラが話題を集め、再び日本でコーラブームが巻き起こりつつあるのです。
2021年の6月だけでも次々と新商品が登場。例えばカルディコーヒーファームの「ドライクラフトコーラ」です。炭酸水などで希釈して飲むシロップタイプで、スパイスが香る爽やかな飲み心地が話題となり、購入制限がかかるほど人気を集めています。
一方コンビニやスーパーに並びはじめたのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジの「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」。老舗香辛料メーカーが厳選したスパイスを10種類も配合しており、素材の香りが活きていると評判です。
ほかにも成城石井が「クラフトコーラ」というオリジナル商品を展開。6種類のスパイスと4種類のフルーツ果汁のつなぎ役として、燻製酢を使用することで一体感のある味わいに仕上げています。
クラフトコーラ専門店からカレー専門店まで。クラフトコーラが名物の注目4店
クラフトコーラに情熱を注ぎ続ける世界初の専門店「伊良コーラ」
そんなクラフトコーラの人気に火をつけたと言われるのが、世界初のクラフトコーラ専門メーカーとして2018年7月に誕生した伊良(いよし)コーラ。世界各地のコーラを飲み歩いたコーラマニアの小林隆英さんが中心となり、100年以上前のレシピをベースに手作業でクラフトコーラを作っています。
カルダモンやナツメグといった12種類以上のスパイスのなかでも、特徴的なのがコーラナッツ。こちらはコーラ飲料の語源にもなったアフリカ原産の木の実ですが、貴重なスパイスのため、飲料の素材としては現在ほとんど使用されていません。国内では入手困難の実まるごとの状態で、産地のガーナから直輸入しているそうです。
元々はフードトラックでの営業でしたが、2020年には小林さんの祖父が営んでいた和漢方工房の跡地に路面店をオープン。2021年4月、渋谷駅から徒歩4分という立地に2号店も登場しており、今後はより身近な存在として広まりそうな勢いを感じます。