3. 本格中華が気軽に楽しめる|中華菜館 長安


おいしい担々麺が食べたいなぁと思う時、舌の上によみがえる味は同店の「担々麺」803円。酸味・辛味・ゴマのまろやかさが絶妙なスープに、肉味噌が溶け込んで旨みたっぷり。しゃきしゃきのモヤシもアクセントになっていて、最後まで飽きないおいしさです。丼の8分目まで並々と盛り付けられた気前の良さもうれしいポイント。

そして同店の2大巨頭とも言えるのが「五目タンメン」770円。こちらは、塩味のタンメンに、五目餡をたっぷりとのせた一杯。野菜や海鮮の旨みが溶け込んだこってり系の餡が絶品で、食べ終わるまでアツアツのまま、できたてのおいしさが続きます。

さらに、お得なランチメニューも見逃せない。週替わりのメイン4品から2品をチョイスし、サラダ・漬物・スープ・ライス付きで825円。しかも食後のコーヒー付! メインは、酢豚・エビチリ・イカの四川風炒め・鶏肉の甘酢炒め・白身魚のピリ辛炒めなどの本格中華。お昼時は近隣のサラリーマンで満席になるのも納得です。
4. 純北京料理をリーズナブルに|金華亭


黒崎駅前の商店街「カムズ通り」にある同店は、創業八十余年になる老舗中華料理店。通り沿いでひと際目を引くアーチ形の看板をくぐり、黄色い階段を上っていくと「食堂部」と書かれたレトロな入口が現れます。こちらが2階の一般食堂。3階は宴会場として使用される大広間になっているそうです。

初代のルーツに由来する「純北京料理」の冠を掲げる同店。北京料理とは四大中華のひとつで、北方山東省の料理。寒冷地のため塩味の強いのが特徴で、素材を生かしたシンプルな味つけは、日本人の口によく合います。二代目の現オーナーは、神戸を代表する北京料理の老舗「神仙閣」で15年間腕を磨き、奥様の実家である「金華亭」を継いだ熟練の職人。

そんな同店の中華を気軽に味わうなら、リーズナブルなランチがおすすめ。一番人気の「酢豚定食」800円は、ジューシーな豚肉や野菜などを甘酸っぱい餡で絡めた名物の酢豚に、中華スープ、小鉢2品、揚げ物、ご飯、漬物が付いてボリューム満点。一品一品がしっかりとした味付けで、白米が進みます。その他、平日限定の「日替わり定食」800円や麺類、丼なども豊富です。
5. 門司港の老舗中華で名物麺を食す|中華料理 龍


1947年創業の老舗で、門司港を代表する中華料理店「萬龍」が閉店し、2015年に同じ区画内に新装開店したのが「中華料理 龍」。店舗や店名は新しくなったものの「萬龍」の味は「龍」に継承され、長年愛されてきた料理の数々は今なお健在です。

「萬龍」時代からの名物で他では食べられないメニューと言えば、やはり「みそ麺」750円ではないでしょうか。麺を覆い尽くすコクのある味噌餡に、しゃきっとしたモヤシがのった、独特のヴィジュアル。香ばしいニンニクと鼻を抜ける油の香りが食欲を刺激します。プリッとした中華麺にアツアツの餡が絡みつき、ふうふう言いながらいただくのもオツなもの。

餡掛け麺でもう一品、推したいのが「たーるー麺」750円。こちらは八宝菜のような具だくさんの餡を麺に掛けたやさしい塩味の麺。「みそ麺」同様にアツアツなので、やけどに気をつけて! 他に「ラーメン」650円や「チャンポン」700円、「海鮮ヤキソバ」850円などの麺類や、中華の定番的一品料理が一皿1,000円と、大衆価格で味わえます。
教えてくれた人

いわくまみちこ
福岡県北九州市出身。関西の大学卒業後、福岡へUターン。地元の情報誌で旅企画を担当し、九州中を奔走する。2011年より編集とデザインの商店「マイアミ企画」として活動をスタート。企画・編集・ライティングを中心に、撮影、デザインなどパラレルに活動中。主な取材・執筆媒体は、タウン情報誌やウェブメディアなど。守備範囲は、旅、食、暮らし、まちづくり。
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文:いわくまみちこ、食べログマガジン編集部