
プリン王子の愛しのプリン
プリン研究家、プリンジャーナリストとしてメディアで活躍するプリン王子こと池畑孝資さんが、毎日食べているプリンの中から今オススメのプリンを紹介。今回は、古民家を改装したカフェに行ってきました。
築90年以上の古民家を改装した雰囲気あふれるカフェ

春のやわらかな日差しに、ふと甘いものが恋しくなる季節になりました。そんな穏やかな日に足を運びたくなるのが、永福町にある「木花日和」です。

大きな木と草花が茂る庭の先にあるこちらは築90年以上の古民家を改装したカフェ。

店内に一歩入ると、まるでおばあちゃん家に来たかのようなどこか懐かしくほっとする空気が漂っています。たまらないです!
食べられる花束? 期間限定桜と苺のブーケプリン

まずいただいたのは春限定の「空とぶプリン 桜と苺のブーケ」です。まるでいちごの花束かのような春らしい華やかなビジュアルに思わずうっとり! 心が躍るとはまさにこのこと。

桜クリームのほんのりとした塩気に、いちごソースの甘酸っぱさが重なり、そこに主役のむっちりプリンのカラメルのほろ苦さ! 味のバランスが見事に調和しています。

それぞれの要素が引き立て合い、一口ごとに表情が変わる楽しさがあり、最後まで飽きることなく食べすすめられました!
看板メニューの「空とぶプリン」

そして、木花日和に来たら絶対食べてほしいのがこちらの「空とぶプリン」。まるで空を飛んでいるかのような見た目が美しいこちらのプリンは、季節によってプリンの上にのるフルーツが変わります。今の時期はいちごがのっていました。先ほどのブーケプリンよりもシンプルな見た目ですが、小麦色のプリンがしっかりと見えてかわいいです。

実は、木花日和の「空とぶプリン」の味の決め手はカラメルなんです。白砂糖ではなく粗精糖を使用しています。通常の白砂糖よりも低精製なのでミネラルや栄養価が高いのが特徴です。そんな粗精糖で作ったカラメルは独特の苦みがありこれがクセになるんです!

かためながらむっちりとした食感と卵のコク、独特の苦みのあるカラメルが全体を引き締めシンプルながら完成度の高い逸品でした。
名づけ親は恩師
今回は店主の赤池さんに「空とぶプリン」について詳しく伺いました。

「プリンは途中からはじめたメニューなんです。もともとお店でワインを出していたので、それに合うようにほろ苦く仕上げたくて。最初はプリンの形も、使用している容器も今とは違っていたのですが、たまたまグラスにプリンをのせてみたらしっくりきて。そのままこのスタイルで提供するようになりました」
さらに印象的だったのは、その名前の由来。「ある時、以前勤めていたお店の社長がふらっと遊びに来てくれて、プリンを食べたんです。そしたら“これは空を飛んでるみたいだね。『空とぶプリン』って名前にしたらいいんじゃない?”と言っていただいてこの名前になりました。すごく優しくて素敵な方で、自身の書いた本にサインまでしてくださって(笑)」

そう穏やかに語る赤池さん。その言葉の端々から伝わる優しさは、プリンの味わいにもどこか通じているように感じます。

定番の魅力と季節のときめき、そのどちらも堪能できる木花日和のプリン。春のおでかけ先に、加えてみてはいかがでしょうか。



