〈サク呑み酒場〉

今夜どう? 軽〜く、一杯。もう一杯。

イマドキの酒場事情がオモシロイ。居酒屋を現代解釈したネオ居酒屋にはじまり、進化系カフェに日本酒バー。どこも気の利いたツマミに、こだわりのドリンクが揃うのが共通点だ。ふらっと寄れるアフター5のパラダイスを、食べログマガジン編集部が厳選してお届け!

「ヤン」が2つで、幸せも2倍に!

壁に大きく書かれた「燕」の文字。これで「ツバメ」と読む。ツバメは中国語では「yàn(イェン)」と発音する。これを日本人的感覚でローマ字風に読めば、「ヤン」とも読める。中国ではツバメは“幸せを運ぶ”と言われる縁起のよい鳥で、「ヤン」の文字を2つ並べて「幸せがたくさん訪れますように!」と願いを込める。「ヤンヤン飯店」の店名には、そんな思いが隠されているのである。

壁には「燕」の文字や店のロゴが描かれ、SNS映えする絶好の撮影スポットに。

出合い頭に“おいしさ”の先制パンチ

同店に足を踏み入れて真っ先に目に飛び込んでくるのが、蒸し器に積まれたたくさんのせいろ。そこから立ち上る蒸気を見ていると、嫌でも食欲をそそられてしまう。これはもう出合い頭のおいしさの先制パンチである。せいろの中身は、同店が「蒸したて熱々の当店必食の逸品」と掲げる、名物の“鶏焼売”。注文率ほぼ100%のメニューで、ピーク時は蒸し器がフル稼働して、“おいしい”蒸気を常に立ち上らせている。

せいろから立ち上る蒸気に、思わず食欲をそそられる。

ジューシーで後を引くおいしさ

“鶏焼売”はスタンダードな「鶏焼売」、中華とイタリアンが融合した「ドライトマトの鶏焼売」、クセになる辛さの「レッチリ焼売」の3種(すべて2個入り)がある。また、全種を1個ずつ盛り込んだ「全焼売セット ~鶏焼売の呼吸~」もあり、色々な“鶏焼売”を楽しむことができる。

焼売の具材は豚挽き肉が一般的だが、同店は粗挽きの鶏モモ肉を使用。食感は思いのほかやわらかく、味つけも生姜と黒胡椒がガツンときいて、ひと味違ったジューシーさが楽しめる。大ぶりの焼売をガブリとかじると、パンチのきいたおいしさが後を引く。何ともやみつきになるおいしさだ。

「鶏焼売」2個374円。1個(187円)単位で追加もできる。