2. 手を掛けた江戸前寿司を良心的な価格で味わう「鮨 まつうら」(白金)
清楚なカウンターに凛と立つ若き大将の松浦修さんは、魚屋から寿司職人の道へと転身した経歴を持ちます。
大衆寿司店で基礎を積み、「鮨 銀座 おのでら」では海外の新店立ち上げを任され、帰国後は表参道の「鮨 ます田」や恵比寿の「鮨 来主」などを経て独立。酢飯は、山形のこしひかりとあきたこまちを調合し、数種類をブレンドした赤酢と塩のみで味を調えています。
柚子を忍ばせた塩で味わう穴子をはじめ、一晩漬け汁に浸したホタテ、ペースト状にしたあん肝巻きなど職人技が光り、庶民派と高級店のイイトコドリができる一軒。
大木「コース2万円超が当たり前の時代にあって、税抜1万5千円で高級店と全く遜色のないクオリティと、高いホスピタリティ。あん肝巻きと貴醸酒のペアリングは忘れ難いおいしさです。通いたくなること必至の寿司店と言えるでしょう」