うどんライターとして「食べログマガジン」をはじめ雑誌、WEB、TVなどでうどんを広め続け、筑後うどん大使に任命されるほど“うどん人生”を歩む井上こんさんが、とうとう自身の店をオープン! 飲んで、つまんで、うどんを食べる、うどん好きなら見逃せない!!

うどんライターが作ったうどんの“聖地”

環状七号線の通りから奥まった地下1Fなのでうっかり通り過ぎないように!

子供の頃からうどん好き! どこに行こうともうどんを探して食べていたという店主の井上こんさん。20代半ばで「いったいうどんの違いは何なのか?」と疑問を持ち、原材料へと興味が移ったそうです。それから独学でうどんを打ち始めました。小麦粉と水と塩だけで自分の思い描くイメージのうどんが作れることにおもしろさを感じると、今度は文献を読み漁って小麦そのものを研究し、あらゆる方向から掘り下げていったそう。

赤い文字の札が本日の小麦

行き着いた先は“品種の違い”。「どういう食感でどういう味にするかは選ぶ品種がポイントなのだと気づいたのです」と、全国から小麦を取り寄せては味や食感の違いを身をもって学んでいきました。

うどんを打ちすぎて腱鞘炎にもなったそう

「うどんと言えばコシの有る無しが重要視されますが、コシって非常に曖昧な言葉で人によって“ものさし”が違います。どの品種を使って食感、弾力、風味をデザインするかがその店のうどんを表現しているのです。だから私はコシではなく品種にアプローチしました」と、語ります。うどんライターとして活躍しながら全国の小麦の生産者を訪ねてはうどんを食べ歩き、知識を深め味覚と腕を磨いた井上さん。時には「うどん3種食べ比べ」などのイベントを開催し、うどんの普及に勤しむうち、このハンパない“うどん愛”は、いつしか店を持つことへと育っていったのです。