定番だからこそ違いが生まれる「麻婆豆腐」

山椒の刺激が食欲をそそる「四川麻婆豆腐」。

根強い人気があるのは「四川麻婆豆腐」だ。同店の麻婆豆腐は、なめらかで柔らかめの木綿豆腐を使ったタイプ。2種類の豆板醤を使って深みを出し、王道の四川らしいピリリとした山椒が食欲を刺激する。そこに、葉にんにくの独特の食感が変化を演出していて、最後まで楽しんで食べ進めることができる。使っているラー油はもちろん自家製だ。

お腹いっぱいでも食べられる、日替わりの点心

基本的に点心の種類は選べないが、場合によってはリクエストに応えてくれるときもある。

ランチには追加で日替わりの点心を頼むことができる。この日は、鶏の湯葉巻きと海老入り蒸し餃子の2つ。鶏の湯葉巻きには大葉が入っていて、しっかりとした味付けながらも、さっぱりといただくことができる。海老入り蒸し餃子は王道のおいしさ。プリっとした食感で、同店の実力が推し量れる一品となっている。
ランチセットにはスープとザーサイ、デザートに杏仁豆腐がつくことを考えると、なかなか満腹度も高い。しかし、この点心ならするりと食べることができそうだ。

満足度の高いランチを食べたいときに選びたい店

店内はテーブル席が14席、カウンター9席のほどよい広さ。

独立前は、「火龍園」やホテルの中華レストランで研鑽を積んでいた高島さん。高級中華の丁寧な味わいに、親しみやすい価格の店を出したいと、馴染みのある代々木八幡に店を出した。点心を加えると2,000円ほどとなり、決してお安いランチとはいえないが、この界隈の価格帯で考えれば決して高すぎることはない。ちょっと良いものを食べたいとき、身体にやさしいものを食べたいときなどに選びたい店だ。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。


※本記事は取材⽇(2020年11月20日)時点の情報をもとに作成しています。


取材・文:岡崎たかこ(grooo)
撮影:玉川博之