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〈食通が占う、2021流行る店〉
新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機が訪れた2020年が終わりました。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。
そこで、グルメ情報を熟知した有識者に、2021年期待したいお店や料理についてアンケートを実施。
今回は、「麻辣連盟」総裁の中川正道さんにお答えいただきました。今年注目の「ブレイクしそうな店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をご紹介します。
教えてくれる人
中川正道(なかがわ まさみち)
四川省公認の四川料理の専門家。「麻辣連盟」総裁。2002年から4年間、四川省・成都に留学、四川料理に魅了される。2012年に四川の仲間たちと200店舗を食べ歩き、webサイト『おいしい四川』をリリース。2014年夏に日本初の四川料理食べ歩きガイドブック『涙を流し口から火をふく、四川料理の旅』上梓。2017年より開催されている「四川フェス」では実行委員長も務める。
2021年ブレイクしそうな飲食店
Q. 2021年にブレイクしそうな飲食店は、ずばりどこですか?
A. 「翠雲」です
「翠雲(すいうん)」は、2020年8月に上野にオープンした、江湖菜という巨大で豪快な重慶の庶民料理を提供するお店。名物の「工夫水煮魚(ゴンフーシュイジュユー)」は、大量の油と唐辛子、そして花椒などのスパイスで魚を煮たもので、インパクト抜群です。重慶からほど近い四川省南部の瀘州出身の料理人が作っているのもポイント。