【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#104】「三茶酒家 香港バル213」「スパイスバル317」
三軒茶屋には数字が店名になったバルがいくつかあります。213、317、1351。それぞれスパイスバルグループが運営しているお店なのですが、業態は違います。213は香港バル、317はスパイスバル、1351はそばバルと、趣向は違いながらも、どのお店にもカレーがあり、そしてどれもおいしいというカレー好きにはたまらない系列店なのです。ということで、今回は「三茶酒家 香港バル213」と「スパイスバル317」をハシゴしてきました。
まず東急田園都市線・三軒茶屋駅から近い、三茶酒家 香港バル213へ。こちらは香港料理のお店なのですが、お店の中に入ればそこはもう香港!
それほど広くないお店でありながら天井は高く、そういう意味でも実に香港の街のようなイメージで、香港好きにはたまりません。
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まずは「香港風ヨダレ鶏」880円から。骨付きの鶏肉にスパイシーなソース。紹興酒と良く合ってお酒が進みます。
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そして「カレー牛バラ麺」980円。香港にもカレー牛バラ麺が名物の大人気店があるのですが、そちらよりも優しいテイスト。麺は平打ちでコシがあり、牛肉の旨味と中華スープとカレースパイスの三位一体を味わえます。満足しつつもここはあくまで一軒目。
続いて駅から10分程歩いた場所にあるスパイスバル317へ。こちらは雰囲気の良いバーといった店構え。内装がおしゃれなこともこのグループの良さのひとつだと思います。
お酒はクラフトスパイスラムのメニューから「キウイ&カルダモン」650円を頼んだのですが、このクラフトスパイスラムシリーズが実に面白いんです。レモン&ミント、いちご&クローブ、それぞれがしっかりと素材の味とスパイスやハーブの香りが溶け込んでいて、かなり攻めた味わいです。
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スパイス酒も最近注目されているムーブメントですが、そういう意味でも個性があってレベルが高いです。チェイサーとして炭酸水と一緒に飲むというそのスタイルもおしゃれ。
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おつまみはスリランカ料理メニューから「イカのコロンボ焼き」500円、さらに「サバのアンブルティヤル」500円を。イカのコロンボ焼きは、ほぼカレーです。ココナッツが利いてまろやかでありながらも辛さがちゃんと共存していました。これをカレーとしてご飯と一緒に食べたくなるような味わい。でもこれがこの値段でおつまみとして食べられるという素晴らしさの方がこちらのお店においては合っています。
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アンブルティヤルをわかりやすく言うなら魚のスパイス煮なのですが、薫香のような風味があり、奥深い味わいでカレーマニアにもファンの多い一品です。こちらは鯖でそれを作っています。長葱を合わせているのがまたおつまみ感が増して良い感じ。
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カレーはおつまみ的に「オクラキーマ」500円を。挽肉とオクラのドライでシンプルなカレー。だからこそ、おつまみとして成立するような。硬軟自在のスパイス加減が知識の広さを感じさせます。
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名物の「317チキン」1,380円はみんなでシェアしたい大きさ。カレースパイスを衣にまとった鶏肉の丸焼き的な料理です。表面はパリっとクリスピーで程良くスパイシー。中身の肉の柔らかくジューシーなおいしさを引き立てます。見た目にも華やかで良いですね。
大いに食べて飲んで大満足のはしごカレー&はしご酒となりました。そして今回は行ってないのですが、「蕎麦バル 1351」の「牛すじカレーそば」もまたおいしいんですよ。
![「牛すじカレーそば」](https://magazine.tabelog.com/uploads/2020/03/640x640_rect_59673429.jpg)
今回久しぶりに行って思ったのは、三茶酒家 香港バル213もスパイスバル317もどちらも味のレベルが上がったということ。これはきっとこのスパイスバルグループが新たに手掛けた渋谷の「カレーショップ初恋」、「Spice Bar キメラ」ができたことによってカレーに対する力の入れ方がさらに増したからではないかと思います。実際、スパイスバル317ではキメラと同じメニューのものも出ていましたし。
良いお店は確実に進化していくもの。そしていつか完成したときに、その味を守っていけるお店だと思っています。スパイスバルグループのお店は今も進化中。毎年お店が増えて行くので、今後にも期待ができます。三茶から渋谷にかけて、はしごカレー&はしご酒。楽しくておすすめですよ!
※価格はすべて税込