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〈2024 食通が惚れた店〉
みんなが再び日常的に外食を楽しめるようになった2024年。インバウンドの盛り上がりもあり、飲食業界も新しいチャレンジに目を向けた一年だったのではないでしょうか。
そんな2024年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「3,000円以下のお手軽グルメ」
「おすすめのお取り寄せ」をうかがいました。
今回は、グルメジャーナリストの東龍さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
東龍
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方や飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。
2024年のベストレストラン
Q. 2024年、最も印象に残った飲食店と料理を教えてください
A. 「氣分」の「おまかせコース」です
フランス出身のユーゴ・ペレ=ガリックスさんが紡ぎ出す料理は、新しい食味をもたらしてくれるものばかりでした。フランス料理や日本料理と分類するのが難しく、かといって、イノベーティブと一言で片付けられるものでもありません。サフランのシャリを合わせたカマスの棒寿司、イクラとビーツの山海のコンビネーション、レモンのソースでいただく鱧が特に素晴らしかったです。