【噂の新店】JIBI

外苑前から青山熊野神社に向かう三叉路は目印として地元民をはじめ、多くの人々に親しまれています。その地にオープンしたのは「malca」「tens.」など人気店を擁する「Svolta」グループの新店「JIBI」。付近でも、グループとしても初の立ち飲みとあって話題も期待度もMAX!!!

「Svolta」グループ初の立ち飲みは歴史的な場所にオープン!

「原宿幼稚園前」の交差点にあります

外苑西通り(キラー通り)と勢揃坂と神社前の路地が合流する神宮前2丁目の三叉路はかつて源義家が奥州征伐の際、この場所で軍勢を整えたという説が残る鎌倉街道の遺構で、多くの武将や旅人が出立の運命を決めた場所と言われています。そんな特別な場所のそばに「JIBI」はオープンしました。入口に「extension of the street. something to savor.(この道の続きを味わう)」と記された一節が、この店の意義を語っています。

わずか6坪強の店内

“道の続き”という言葉は歩道と同じコンクリートブロックを敷き詰めた床で表現され、一歩足を踏み入れれば街に溶け込むかのような気分に浸れます。ヒップバーはまるで止まり木。この地で一休みして明日への英気を養ったかもしれない武士たちのように日常の疲れを癒やす贅沢な時間を過ごせます。

オープンに合わせて造ったスパークリング(グラス1,400円)は最初の一杯に!

店の名前は「Svolta」が所有するワイナリー「Maison AKI」が造るワイン「JIBI」に由来します。フランス語で日を意味するJourと、日本語の「日々」をローマ字にしたHibiを掛け合わせた「JIBI」は、なんでもない日々だけど上質なものを求めたい大人たちに向けたワイン。そのコンセプトがこの店に合致し、その名が付きました。

おいしいもの好きの心と胃袋を満足させるハイスペックな立ち飲みメニュー

最高品質の食材

立ち飲みと聞いていわゆる“居酒屋メニュー”をイメージすると良い意味で裏切られることになります。ここに並ぶのは「malca」「tens.」など「Svolta」グループの店と同じ食材を使った、系譜を感じさせる料理です。

北野シェフの弟と間違えられます!

腕を振るうのは「malca」の立ち上げから北野 司シェフと共に店を盛り上げてきた安齋健志さん。「tens.」「and Svolta」を経て、こちらを任されました。「舌の肥えた人が集まるこの街、予定がない日でもおいしいものは食べたいという心と胃袋を満足させられるようなメニューにしています」と言うように黒板には魅力的な料理名がずらり。

「やま幸さんより 自家製ツナサンド」(1ピース 1,000円)

もはや説明不要、日本屈指のマグロ専門仲卸「やま幸」の本マグロの赤身の濃厚なうまみとねっとりした食感の希少部位「突先」と、脂身が多く甘みの強い「すじとろ」をコンフィした超贅沢なツナサンド。ツナ、キャロットラペ、赤カラシナ、ハラペーニョとそれぞれ個性のある味わいを安齋さんの見事なバランス感覚で完璧に調和させています。

「やま幸さんより 舞鶴産本マグロのタルティーヌ」(1ピース 1,500円)

「Svolta」グループのファンならばご存じの「やま幸」のマグロを使ったオープンサンド。店ごとに「ブルスケッタ」「クロスティーニ」など異なりますが、こちらは「タルティーヌ」。甘めのパンの上には鉄板の組み合わせとされるマグロとアボカドにエシャロットとビーツのピクルスを混ぜて塩とオリーブオイルとコラトゥーラ(イタリアの魚醤)で味付けしたもの、最後にカリフォルニア産のブッラータチーズをのせて完成です。こちらも安齋さんのバランス力が光る一皿。

「淡路島新玉ねぎと神戸ポーク焼売」(800円)

「可愛い〜!」とあちこちから歓声が上がるのは直径8cm程度の1個用せいろに入った焼売。さすが空間作りにもセンスあふれる「Svolta」、器にも手ぬかりはありません。味はと言えば、おいしい料理は食材が語ると言わんばかり。箸で持つと崩れてしまうほどとろとろの豚肉は脂身まで甘く、肉汁が溶け出た皮は味も香りも濃厚です。タレは土佐酢に香り豊かなゆずをたっぷり。はじめは肉そのものの味を、次にタレをつけて味変を楽しみたい!

立ち飲みの常識を覆す! 目指すのはファインダイニングレベルの立ち飲み

「明太子パスタ」(2,000円)

立ち飲みでもお腹を満たしたいという願望に応え、パスタやメインも用意しています。北野シェフの下で研鑽を積んだだけあり、名だたる食の重鎮たちも一目置く安齋さんのパスタ。この「明太子パスタ」も想像を軽々と超えてきます。

完璧なアルデンテ!

しっかり火を入れているのに明太子はボソボソせずにしっとりした食感をキープしています。バターを入れない明太子ソースはモタッとせず軽い仕上がり。でもコクと辛みは十分に感じます。2人でシェアするのにちょうど良いボリュームのはずですが、手が止まらず1人で完食してしまいそう! たとえ深夜でも食べたくなってしまう“無限パスタ”です。

日常使いのものから超高級ワインまでと幅広い

立ち飲みの楽しみ方は人それぞれ。軽く一杯の人もいればガッツリ食べたい人もいます。だからできるだけ限定しないようにと料理もドリンクも幅広く揃えています。長居できるようにカウンターの縁にはクッションバーを付け、ヒップバーも座り心地が良い硬さを厳選。気軽に入れる立ち飲みでも、料理もドリンクも空間もサービスもファインダイニングレベルなのは「Svolta」グループの店ならでは。

スローガンは“街をおもしろくしたい!”

「立ち飲みが盛り上がると街に活気が生まれ、活気がある街には立ち飲みがあります。“街をおもしろくしたい”、その夢を実現するために誰もが立ち寄れる立ち飲みを作りました」と思いを語ります。「JIBI」がこの街の景色を変えるかもしれない、そう予感させる店が誕生しました。

※価格は全て税込。

文・高橋綾子 写真・八木竜馬