教えてくれる人

はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。

東京・西荻窪にある「Patisserie Hosokoshi(パティスリー ホソコシ)」は、伝統的なフランス菓子を楽しめる人気のお店。パティシエが心を込めて作る華やかなケーキは、食べた人の気持ちを幸せにしてくれる魔法のような一皿です。中でもショートケーキは、スポンジとクリームのバランスが絶妙で、一度食べると忘れられないおいしさ! スイーツ好きにはぜひ食べてほしい逸品です。

ケーキ屋は夢のある仕事。ストーリーを大事にする街の洋菓子店

西荻窪駅から徒歩8分と駅から少し離れた神明通り沿いにある同店。西荻窪はカフェやパティスリーがひしめき合う、いわばスイーツ激戦区。その中でも同店は、丁寧な接客と確かな味で、年配から若い世代、子ども連れのファミリー層まで幅広く支持されています。

オーナーパティシエ・細越誠氏

オーナーパティシエの細越氏は、高幡不動にある「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」の藤生義治氏に師事し、その後渡仏。ショコラトリー「デュラン」やパティスリー「ル・ダニエル」などMOF(フランス国家最優秀職人章)を持つシェフの名店や星付きのレストランで4年間、技術と感性を磨きました。渡仏中の2004年には、パリ・アルパジョンコンクール・ショコラ部門で優勝。帰国後は「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」のスーシェフや中国飯店「倶楽湾」のシェフパティシエを歴任し、2016年に東京都洋菓子協会技術指導員に就任。そして2019年1月、同店をオープンしました。

確かな腕で作る芸術的なスイーツの数々

店内はダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気。イートインスペースはありませんが、2~3人ほど座れるソファベンチが用意されています。

そしてショーケースには、モンブランやショートケーキ、タルト、プリンなどのスイーツがずらり。日にもよりますが、常時20~25種類のケーキを用意しているそうです。

細越氏の作るケーキはどれも宝石のように美しく、思わずうっとりと見とれてしまうほど。カフェやコーヒーショップでの日常の会話からインスピレーションを得て、そのストーリー性を大事に商品を作り上げているそうです。

今回はそんな同店こだわりのスイーツの中から、僕が特におすすめしたい、とっておきの3品をご紹介します。