〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
HELIOTROPE(長野・軽井沢)
2022年6月1日、軽井沢駅から徒歩約15分のところにオープンした「HELIOTROPE」は夫婦で営む、イノベーティブ料理のレストラン。駅から真っ直ぐにのびる、軽井沢本通りに面しています。
瀟洒な入り口に足を踏み入れると、真っ先に視界に飛び込んでくるのは、お店の象徴でもある紫色の漆喰の壁。シンプルながらもあたたかみのある空間が広がります。
周りを気にせず、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたいという計らいから、店内は窓をできる限り減らし、店内のBGMもオリジナルの楽曲を流しています。
オーナーは日本橋のモダンフレンチ「La Paix」出身の大河原健氏、シェフは奥様の由以さん。IT企業に勤務後、料理好きが高じてこの世界へ転身されたのだそう。
出店地を決める際、東京を離れ、自然と食材が豊富な長野・軽井沢という地を選んだのも必然的なことでした。
——澄んだ空気とゆるやかに流れる時間の中で食事を楽しんでもらいたい。
お店目当てに郊外に赴くことも、大人ならではの楽しみと言えるかもしれません。
店名のHELIOTROPEは、“余韻”という花言葉を持つ、紫色の小さな花。
料理の味わい、お店でのひととき、いつまでも“余韻”を楽しんでもらいたいというご夫婦の思いから名付けられました。
料理は完全予約制のコースのみ。ランチ(6皿前後)は6,500円、ディナー(10皿前後)は12,000円です。
使用する食材は長野を中心に、全国から選りすぐりのものを集めています。生産者のもとを訪れ、その食材がどういった思いで作られているのか、自身の目で見て肌で感じ、納得できるものだけを仕入れているそう。
メニュー内容は2カ月ごとに変更予定とのこと。
旅行の途中など、ふらっと立ち寄りたい人は、カウンター(4席)のワインバーへ。席が空いていれば、予約不要で利用できます。黒い木目が印象的なウェンジの一枚板カウンターは、上質な大人時間を演出してくれます。
都心から1時間半。軽井沢へ行く機会が増えそうな予感がする、素敵なお店を発見しました。
※価格はすべて税込・サービス料別