【食べぺディア】名店の味を『立ち食い寿司』で気軽に!

当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。

高級寿司店がセカンドラインに「立ち食い寿司」をオープンするのはなぜ?

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「立喰い寿司 あきら」新橋店の「本まぐろ中とろ」   出典: ingridbさん

さくっと気軽に食べに行ける立ち食い寿司は、寿司のカジュアルな楽しみ方として回転寿司とも異なる立ち位置を示してきた。半世紀以上続く街角の老舗からチェーン店までさまざまあるが、省スペースと回転率の高さから安価で板前による握り寿司を食べられるというのが主な特徴だ。

「立喰鮨 銀座おのでら本店」の店内の様子 撮影:田川葉子

そんな立ち食い寿司にいま変化が起きている。名だたる高級寿司店がセカンドラインとして立ち食い寿司を次々にオープンしているのだ。

「鮨 龍尚」が手掛ける東京・新橋の「立喰い寿司 あきら」や、「鮨 りんだ」による荏原中延「ブルペン」、「鮨 銀座おのでら」による表参道「立喰鮨 銀座おのでら本店」が、いずれも2021年に誕生。出店の理由には、「寿司をリーズナブルに、より多くの方に味わってもらいたい」「若手に経験の場を用意し、活躍してほしいという思いから」などを挙げている。

「ブルペン」はあまりの人気ぶりに予約制・コース提供を導入。11貫4,000円〜 撮影:松村宇洋

大体1貫300〜400円台から。立ち食い寿司のなかでは値が張るものの、名店の寿司と思えばお財布にやさしい価格帯だ。本店と同様のネタを使った本格的な握り寿司を気軽に楽しめることから、どの店もすぐさま人気店になった。

こうした出店は2022年に入った今も続いているため、今後も立ち食い寿司の注目度は増していきそうだ。

老舗 or 進化系どちらで食べる? 「立ち食い寿司」の人気店

今回は、長く愛され続けている老舗の立ち食い寿司と、高級寿司店の新業態として誕生した進化系立ち食い寿司をそれぞれご紹介!

【老舗】新鮮&とろける本マグロが看板メニュー「立喰 さくら寿司」

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「本マグロ 3点盛合せ」   出典:milan1110さん

東京・池袋駅西口地下にある地下街「東武ホープセンター」内で、古くから愛され続けている「立喰 さくら寿司」。握りは110円〜とリーズナブルだが、ネタは大きく新鮮なのが売り。とくに看板メニューの「本マグロ 3点盛合せ」660円はマグロが口の中でとろけると評判だ。

老舗の立ち食い寿司にはディープな雰囲気が漂うところも多いが、こちらは初めてでも臆せず入りやすいのがうれしい。

【進化系】高級立ち食い寿司ブームの先駆け「立喰い寿司 あきら」

デイルス・マイビス
「のどぐろ」   出典:デイルス・マイビスさん

2021年2月にオープンした新橋「立喰い寿司 あきら」は、白金「鮨 龍尚」店主が手掛ける新業態。新橋店の大人気ぶりから、同年7月には築地に2号店もオープンした。

本店は完全紹介制、おまかせコース22,000円と行くハードルは高いが、こちらは一貫380円〜880円ほど。同じ魚を本店と立ち食い寿司とで部位を変えて使用するなど、質を保ちつつ安価に抑える工夫をしているのだそう。

注文は用紙へ記入する方式だが、一回の来店につきオーダーは一度きりというルールのため、狙ったネタは食べ逃がさないようご注意を!

※不定休のため、最新の営業情報は公式Twitter(@stand_upsushi_A)よりご確認ください。

※価格はすべて税込です。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※記事公開日(2022年3月31日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:平石紗代、食べログマガジン編集部