【食べぺディア】定番中華を現代風にアレンジ『ネオ町中華』
当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。
令和の町中華はちょっと違う。「ネオ町中華」とは?

大衆食堂のような中華料理店を指す「町中華」に新たな要素を加えた「ネオ町中華」が、2〜3年ほど前から注目を集めている。
明確な定義はないものの、ネオ町中華とは、町中華の気軽さやお手頃価格はそのままに、麻婆豆腐や海老チリ、餃子、シュウマイなど、日本で慣れ親しまれている定番の中華料理に現代風アレンジを加えたメニューを提供している、というのが共通しているよう。

代表的な例は、実力派のシェフが町中華をオープンするケースだ。ブームを牽引している東京・代々木上原の「REI Chinese restaurants」は、ホテルや高級店で腕を振るってきた店主が自らネオ町中華と称し、定番中華をモダンなテイストにしてリーズナブルな価格で提供している。

また、レトロ×モダンを組み合わせた「ネオ居酒屋」系から、ネオ町中華を名乗る店が増えてきたことも挙げておきたい。ネオンなどで彩られたポップなインテリアのなか、独創的な名物料理を提供するスタイルがSNSで盛り上がりを見せている。
馴染み深さがありながら新しい一面も楽しめるネオ町中華は、今後も大いに発展していきそうだ。
各地のおいしい「ネオ町中華」を食べに行こう!
【東京】滋味豊かな中華をナチュラルワインとともに! 「湯気」

東京・中野で人気を集め、2020年夏、新中野駅のほど近くに移転オープンした中華料理店「湯気(ゆげ)」。やさしい味わいの滋味豊かな料理が評判で、食通からも注目を集めている。

人気メニューは「油淋鶏(ユーリンチー)」や「四川麻辣(マーラー)豆腐」「焼売」など。どのメニューにもひと工夫が施されており、また食べたいと思わせる名物料理であふれている。
一風変わったラインアップのナチュラルワインが揃っているので、色々と合わせながら楽しみたい。
【神奈川】SNSでも話題のトレンド町中華「ネオ町中華AMPM」

神奈川・桜木町駅から野毛方面に徒歩5分ほど歩いた場所にある「ネオ町中華AMPM」は、店名にネオ町中華をそのまま冠したSNSで話題の店。ネオンが輝く可愛らしい空間と、本格的な料理で人気を集めている。

看板料理は「よだれ鶏」と「純レバ炒め」。鶏もも肉に12種類のスパイスで作る自家製ラー油を合わせたよだれ鶏は、そのままはもちろん、余ったタレで楽しむ水餃子や油そばも絶品と好評だ。もうひとつの純レバ炒めは、鶏レバーを自家製甘辛ダレでサッと炒めたもの。どちらも必食のメニューだ。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
※記事公開日(2022年5月25日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
文:平石紗代、食べログマガジン編集部