【食べぺディア】知っておきたい『中東料理』の基礎知識

当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。

身近になってきた「中東料理」、何から食べてみる?

写真:gettyimages

いまレストランやカフェ、スーパー、コンビニなどで「中東料理」が身近になってきている。もともと羊肉や牛肉をローストしたケバブの人気はあったが、そのほかの料理も取り扱いが増えてきたのだ。

「中東」ってどこ?

そもそも「中東(=Middle East)」とは、西アジアから北アフリカ、もしくは北東アフリカまでを大まかにまとめたエリアのこと。アラブ首長国連邦やイラン、トルコ、エジプトなどの一帯を指し、モロッコやアルジェリアなども含まれることがある。

国や機関によって定義に差があり、たとえば外務省では北アフリカを含めていないなど、実は曖昧な言葉なのだ。

「中東料理」の特徴&代表的なメニューとは?

フムス 写真:gettyimages

中東エリアの料理といえば、クミンやコリアンダー、パプリカパウダーなどのスパイスを使うのが特徴で、ヨーグルトやレモンで酸味を加えた料理も多い。豆や野菜をたっぷりと使ったものが多く、イスラム教を信仰する国が多いことから現地では食材にハラルフードを使用している。

ファラフェル 写真:gettyimages

中東料理のなかで、ここ数年で目にすることが多くなった料理といえば、フムスとファラフェル。フムスとはペースト状にしたひよこ豆と塩やにんにくなどの調味料を合わせたもので、ファラフェルはひよこ豆やそら豆をすり潰してスパイスと合わせたものを揚げたコロッケのような料理を指す。

そのほか、2010年頃に流行したタジンという鍋を使用した煮込み料理や、クスクスという粒状のパスタ、トマト煮込みに卵を落として熱したシャクシュカという料理なども中東料理の有名どころだ。

大阪&東京の「中東料理」初心者におすすめの店

【大阪】すべて手作りの本格派トルコレストラン「ナザール」

コース料理の一例
コース料理の一例   写真:お店から

中東料理初心者なら、まずは世界三大料理のひとつであるトルコ料理から食べてみるのはいかが? 大阪・心斎橋と北新地に店を構える「NazaR(ナザール)」は、トルコでレストランを営んでいた店主が、2001年にオープンしたトルコ料理店。

ハラルフードを用い、パン生地からアイスクリームまですべて手作りなのが自慢。礼拝所もあり、トルコの雰囲気を存分に知ることができる本格派だ。

ケバブやフムス、ピデ、ヨーグルト料理など多種多様なトルコ料理を提供していて、全メニューのテイクアウトもできるので気軽に本場の味を試すことができる。

※現在、予約のみの営業

【東京】2,400円で本格イスラエル料理が食べ放題「シャマイム」

ファラフェルなどメニューの一例
ファラフェルなどメニューの一例   写真:お店から

中東料理・地中海料理・ユダヤ料理の影響を受けるイスラエル料理もまた魅力的! 東京・江古田の「シャマイム」は、ルーマニア系イスラエルと日本にルーツを持つ店主が営む本格イスラエル料理店だ。

フムスやシャクシュカ、ファラフェル、シシカバブといった料理を気軽に味わえるだけでなく、2,400円(税込)でほぼすべてのメニューが食べられる「おまかせ食べ放題メニュー」も用意している。

気になるメニューを好きなだけ堪能できるので、イスラエル料理が初めての方にもぴったり!

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※記事公開日(2022年2月25日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名等を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

文:平石紗代、食べログマガジン編集部