平成から令和へ移り変わってもなお、日本全国を席巻中の第三次タピオカブーム。2019年現在もその勢いは止まるところを知らず、各地には続々と新店がオープンしています。そこで、今年オープンしたタピオカドリンクの新店をおさらいしようというこの企画。

 

東京編1〉〈東京編2〉に続く今回は、西日本編! 関西で“タピ活”といえば大阪ミナミのアメリカ村が定番でしたが、ここ最近は意外な場所にも新しいお店が急増中。そこで、大阪、京都、神戸、奈良の4都市で、すっかり身近な存在となったタピオカスポットをご紹介します!

【タピオカ2019】 大阪・京都・神戸・奈良の新店をチェック!

【大阪】老舗の宇治抹茶でパフェみたいにタピる「metcha matcha 淀屋橋」

御堂筋と道修町通の交差点にある宇治抹茶専門店「OMATCHA SALON 淀屋橋」。2019年10月、こちらのテイクアウトブースに登場したのが、斬新なタピオカを提供する日本茶スタンド「metcha matcha(メッチャマッチャ)」です。

「焦がしきな粉の黒糖抹茶のみたらし団子添え」

宇治の老舗茶問屋「北川半兵衞商店」の茶葉を使用したメニューの中でも、看板は「焦がしきな粉の黒糖抹茶のみたらし団子添え」。抹茶タピオカ、白玉タピオカ、黒糖わらび餅タピオカが入り、表面のミルクフォームにはカリッと焼き上げられた沖縄産黒糖&きな粉がのっています。さらにお茶請けの定番、みたらし団子までトッピング。多彩な味わいが楽しめるパフェ感覚のタピオカドリンクです。

 

【大阪】昭和が香る横丁で令和を感じつつタピる「台楽茶 大阪十三店」

戦後、闇市からの歴史を誇る阪急十三駅西口の横丁は、レトロな空気が漂うディープスポット。2019年8月、なんとこの場所に台湾発の自家製生タピオカスイーツ専門店「台楽茶(タイラクチャ)」が出店しました。可愛らしいネコちゃんのイラストがお店の目印です!

「黒糖タピオカミルク」

タピオカドリンクのふるさと、台湾から直輸入の特製タピオカ粉を使用した自家製の生タピオカはフレッシュでもちもち。本場と同じ味わいを楽しみつつ、新鮮な気持ちで横丁散策ができるはず。「飲む前にタピる」なんて新しいカルチャーが、ここから生まれそうな予感もします。

 

【京都】ボバる!? パンケーキの名店にタピオカが登場「elk 京都河原町店」

焼き立てふわふわのパンケーキで評判のお店「elk 京都河原町店」が、2019年10月にリニューアル。「PANCAKE & BOBA NATURAL LIFESTYLE CAFE」として、ボバドリンクがメニューに加わりました。ボバとは、アメリカ西側でのタピオカの呼び方です。

「ブラウンシュガーボバミルク」
「ブラウンシュガーボバミルク」   写真:お店から

お店イチオシの「ブラウンシュガーボバミルク」のほか、「ストロベリーチーズミルクボバ」や「マンゴーシトラスボバティーソーダ」、「ローズヒップピーチヨーグルト」など、フルーツを使用したタピオカドリンクも特徴的。もちもちの黒糖ボバをトッピングしたふんわりパンケーキもあり、食感のコントラストを堪能することもできますよ!

 

【神戸】台湾黒糖生タピオカがタピ巡りに最適な激戦区に進出「羊一茶 三宮店」

「羊一茶(よういっちゃ)」は、台湾産の高級茶葉や沖縄産の黒糖を使用したタピオカドリンクが好評のお店です。本店がある大阪・梅田では1日1,000杯以上を売り上げており、長崎、福岡、高松など、その人気は全国規模に拡大中。2019年8月には神戸の中心部にある複合商業施設「センタープラザ西館」に新しいお店が登場しています。

「焦がし青い空」

こちらの施設、同じ階に「houju」や「ティー パブリック 三ノ宮店」といった別のタピオカドリンク店がある激戦スポット。手軽に“タピ巡り”ができるので、ぜひ飲み比べて好みの一杯を見つけてみてください。

 

【奈良】オーストラリア経由のタピオカ文化が奈良でブレイク「T. (ティードット)」

古い町家などを利用した奈良市の複合施設「ならまち工房Ⅲ」で人気を集めているのがバブルティーショップ「T. (ティードット)」。アメリカ東側やイギリスではタピオカドリンクをバブルティーと呼んでいて、こちらのオーナーの場合はオーストラリアのタピオカカルチャーを参考にしたそうです。

カップには茶葉をイメージした動植物が描かれており、一番人気は奈良らしく鹿がデザインされたほうじ茶。お茶の香ばしさがミルクでマイルドとなって、タピオカの甘さとバランスよく馴染みます。

 

2019年8月、大和西大寺駅のなかにあるショッピングモール「Time’s Place 西大寺」に2号店も誕生!

 

 

まだまだ増え続けている関西のタピオカ・スポット。どの駅前でも飲みたくなったら何時でもタピることができる、そんなタピオカ愛好家にとってうれしい時代が近い将来やってくるかもしれませんね。

 

文:佐藤潮